伝えたい「こころの中にずっと生き続ける命」

僕が転職して葬祭業に携わるようになった理由や
その後、どのようにご葬儀をご提案してきたか。
これからどう社会と向き合っていくか。
このところ色んな場面で聞かれることが多いので一枚にまとめてみました。
すると、1200字を超えてダラダラ〝大作〟になってしまいましたが、
よろしければ、おヒマな時にでもお目通しいただければ幸甚です。

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「こころの中にずっと生き続ける命 つながりを教えてくれた『ランドセル』」
家族葬の判田台会館・備庵を運営する株式会社ファインの茶屋元崇喜です。
私は大学を卒業後、大分合同新聞社編集局で働いていたのですが、
その時に紙面に掲載した記事が、葬儀の世界に足を踏み入れるきっかけとなりました。
掲載記事は、阪神・淡路大震災で亡くなった当時小学1年生の兄が
使用していた形見のランドセルを、
その後生まれた弟が小学生になった際「僕が背負っていく」と、
受け継いだことを紹介するものでした。

私はこの原稿を読んで「人は亡くなっても終わりではないのだな」と感じました。
残された人の心の中で、その方は確かに生きて、大切にされている。
それに気付いた時、すごく心が熱くなったのを、
今でも昨日のことのように覚えています。
その後、その記事を目にした読者が日本新聞協会
「ハッピーニュース」に投稿され、年間大賞を受賞されました。

それからも新聞記者として働いていたのですが、
転機が訪れたのは、祖父の葬儀でした。
当時、大分市で仕出し屋を営んでいた父が、
高額で不明瞭な葬儀費用に疑念を抱き、安くても上質な葬儀を
提供するために自ら葬儀社をはじめることにしたのです。
しばらくして父から「葬儀社の仕事を一緒にやらないか」と言われた時、
正直迷いましたが、決め手となったのはあのランドセルの記事でした。
私も父の志に賛同し、父を手伝うために新聞社を退職しました。

最初の5年ほどは、24時間体制の慣れない労働環境に苦労しましたが、
それ以上に大変だったのが旧態依然とした葬儀業界の体質と
向き合わねばならないことでした。
新参者で業界経験の浅い私たちには風当たりも強かったです。
私たちは「とことん生活者視点」「業界に染まらぬ〝素人目線〟」を
大切にし続けてきました。

同業者から否定的な言葉を投げかけられたことも一度や二度ではありません。
正直悔しかったです。
「なんと言われようと、間違ったことはしていない、気にしない、気にしない」と
言い聞かせながらも、やっぱり落ち込むことも少なくありませんでした。

ただ、初年度は50件ほどの葬儀依頼だった私たちにも、
少しずつ共感してくれる方々が増えました。
年を追うごとにご依頼も増えて、今では年間1000組の
ご葬儀をお手伝いしています。

このように選んでいただける葬儀社に成長できたのも、
私どもにとっての「先生」である地域の皆様にご指導いただいた賜物である
と感謝しています。
そしてこの間、皆様のお悩みやご要望を伺いながら、
より求められるサービスを提供するため、
社会福祉士・宅地建物取引士・僧籍などを取得し、
多角的にアドバイスができるようになりました。
それでも時代の変化によって、私たちに求められるサービスやスキルも
常に変化しています。
まだまだ勉強の必要性を感じており、
専門的な学びを深めているところです。

これからの社会は単身世帯の「おひとりさま」など、
福祉的な葬送ニーズの増大が予想されます。
実際、葬儀や納骨、供養について不安を抱く人は多く、
そのような方にも正しい役立つ情報をご提供することで、
葬送に関する自己決定を微力ながら支援できるようにしていきたいです。

葬儀・供養を通し「大切な人が心の中に生き続ける」ことを伝えるために、
私どもを応援していただいた皆様のご恩に報いるためにも、
もっともっと精進していきたいと思っています。
今後もご指導よろしくお願い致します。

大分別府の家族葬ファイン

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 大分県大分市判田台北4丁目1-3
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