別府市の終活出前講座で講師をつとめました!
九州地方の豪雨により被災された皆様方には心よりお見舞い申し上げます。
一日も早い復興をお祈りいたします。
今日は、別府市社会福祉協議会様からのご依頼いただきました終活出前講座の講師として、別府市 浄土宗 長泉寺様にてお話をさせていただきました。
長泉寺様では、年に一度終活に関する勉強会をされているとのことで、前回は後見制度に関する講座をされたとのことでした。
今回は、「人生100年時代に備える終活」ということで、ご要望のあった生前整理や死後事務委任契約、遺言、尊厳死宣言、葬儀、エンディングノートについて一般の方向けにお話しをさせていただきました。
参加されたのは、大分市・別府市にお住いの50代から80代の男女20名ほどでした。
幸い雨もさほど強く降っておらず、予定されていた皆さまがお集まりになられました。
まず、このような災害が起こって、実際に自身が被災した場合の注意点として、自宅の被害の状況を写真に撮っておくことが大事だとお話しました。家屋等に損害が生じた場合、後に罹災証明を発行してもらったり、火災保険等の請求時にどこがどの程度の被害があったのかという証明になります。なので、片付ける前に写真に収めておくとよいということをお伝えしました。
そして、本題である終活について、まず"終活"が言われだした社会背景や、高齢化の状況を数字を交えて話しました。
全国に100歳以上の方が7万人いて、大分県に800人以上いるとお伝えすると、想像以上に多かったようで皆さんとても驚かれていました。
終活と言われだした頃は、ご葬儀であったり、お墓のことであったりが主流だったと思いますが、近年の終活は、生前整理等も含め多岐にわたります。単に身じまいをしていくという感覚ではなく、今までの生活に使っていたものを見直して、これからの生活に必要なものに、生活をコンパクトに、そしてシンプルにしていくという感覚ではないかとお伝えしました。
また、終活の意義として、1.自分のため、と2.家族のため、そして私の思う終活のkeywordは1.縁づくり2.元気なうちに であり、これからの人生を誰と繋がって行くのか、死後の色々を誰に託すのか?それを考えられるのは元気な今のうち!
なぜなら、認知症になると遺言書を作ること、生前贈与、不動産の管理、委任契約等ができなくなります。なので、元気な今のうちに考えていく必要があります。と、そういった話をしていくと、皆さま納得されたように頷かれていました。
それから、生前整理について、死後事務委任契約について、遺言について、尊厳死宣言について、葬儀についてとお話を続けましたが、遺言については、法改正のあった自筆証書遺言の保管制度について、別府市社会福祉協議会様よりさらに詳しくお話をしていただきました。
そして、葬儀のところでは長泉寺のご住職より、「4~5人でおくる家族葬もありますよ。写真を準備しておくこと、呼んで欲しい人を伝えておくこと、ある程度希望の葬儀社を決めておくという3つだけしておくと良いですよ」とお話くださいました。
1時間の予定を20分ほど過ぎてしてしまいましたが、別府市社会福祉協議会様が準備下さったエンディングノートの書き方についてお伝えをし、最後は皆さんで「ふるさと」を歌って本日の講座を終わらせていただきました。
終活というと暗いイメージをお持ちの方も多いと聞きますが、そうではなく前向きな活動であるということを少しでも多くの方に感じていただき、また今回参加された皆さんに少しでも伝わっていれば・・・と思いながら小雨の降る長泉寺様をあとにしました。
次に来るときは、住職自慢の温泉を是非堪能したいですね。