葬祭業にも不可欠な福祉の視点

昨日に続き、社会福祉士について書きます。

社会福祉士の学習項目には「相談援助演習」と「相談援助実習指導」というものがあります。
全8日間のスクーリングで様々なプログラムを履修しなければなりません。
受講生同士で他者の役割を演じるロープレなどでは、相手の気持ちを慮って言葉をかけるトレーニングを繰り返します。これが思いのほか大変でした。

また、福祉の現場での実務経験がない場合、受験資格を得るために約一ヶ月の施設実習があります。
私は障害者支援施設での実習を希望しました。
24日間の相談援助実習では障害者支援施設・ヘルパーステーション・グループホーム・就労支援施設・就労移行支援事業・宿泊型自律訓練・障害者就業生活支援センターを経験させてもらいました。
自習先の社会福祉法人では利用者さんに「生きがいのある人生」「幸せと感じる人生」を送ってもらうため、支援アプローチを試行錯誤しながら懸命に利用者さんと向き合う職員さんと出会いました。
その支援員さんの姿勢に触れられたことは、座学では得難い、貴重な学びとなりました。

ちなみに、社会福祉士の国家試験は科目数が多いことで知られます。
試験内容と受験資格について分かりにくかったので参考までに簡単にまとめます。
近く、養成カリキュラムが変わるそうですが、私は下記の19科目でした。

・人体の構造と機能及び疾病
・心理学理論と心理的支援
・社会理論と社会システム
・現代社会と福祉
・地域福祉の理論と方法
・福祉行財政と福祉計画
・社会保障
・障害者に対する支援と障害者自立支援制度
・低所得者に対する支援と生活保護制度
・保健医療サービス
・権利擁護と成年後見制度
・社会調査の基礎
・相談援助の基盤と専門職
・相談援助の理論と方法
・福祉サービスの組織と経営
・高齢者に対する支援と介護保険制度
・児童や家庭に対する支援と児童
・家庭福祉制度
・就労支援サービス
・更生保護制度

試験時間は4時間で150問を解きます。
合格基準は「総得点の60%程度を基準として、問題の難易度で補正した点数以上の得点者」と「18科目群全てに得点があった者」です。
いわゆる「足切り」があるので特定科目を「捨てる」ことができず満遍なく学習する必要があります。
ですので、受験生は基準点の恐怖に怯えることになるのです。

福祉の現場では多くの理論や知識が蓄積されています。
しかし、葬送分野ではグリーフケアやグリーフサポートなど一部の項目は体系的に整理されていますが、全てにおいて暗黙知です。
事前相談や施行時、社員同士のコミュニケーションなど、関わり技法の理論はとても有用です。
葬儀も福祉的な側面があります。
業務の中で理論的な裏打ちがあれば、自信を持って相談支援ができます。
そのあたりを実践で活用しながら、より良い葬儀サービスに繋げていこうと考えています。
葬祭業に従事される方が社会福祉士資格を取得することはサポートの幅が広がるのは間違いありません。
挑戦したいという方を応援しますので、お気軽にご連絡ください。

ファインのお葬式

株式会社ファイン

●判田台会館コールセンター
 0120-45-1357

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家族葬の備庵【豊後大野・みえ】
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