別府市市民公開講座「『人生会議をご存知ですか?』に行ってきました!

別府市市民公開講座「『人生会議をご存知ですか?』〜自宅や住み慣れた地域で最後まで過ごすために〜」が別府市役所で開催されたので参加してきました。

主催は大分県と別府市でした。
「自宅で受けられる医療や介護サービスについて学び、ご自身やご家族の人生の最終段階について考える」との趣旨で3名の講師が事例を紹介しました。

在宅医療の実際がよくわかる内容でした。
また、このような機会があれば参加してご報告したいと思います。

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以下はザッとメモした内容です。

第1部は日田市の隈診療所:宮崎秀人医師
暗い話をするのは、今日笑って過ごすため。
午前中外来、午後往診で日々過ごしている。
年齢を重ねるとだんだん食事が入らなくなる。
体の電池が切れる。食べたくなくなる。
筋肉がなくなる。坂道降りるように右肩下がり。
人間は死亡率100パーセント。
100歳以上の人をセンテナリアンという。

96歳女性老衰のケース。
一ヶ月でだんだん弱っていく。
自然ぜいめい。痰が絡むような。
最後は在宅酸素など器械をつなぐ。
尊厳死協会・平成九年に延命治療をしないと自分で決めていた。

瀬戸内寂聴のように人生を語れないが、人の死や生の最期に触れている。
なぜ、人生会議?
7割が死の瞬間には想いを伝えられない。
3%の人だけ書面に残している。

3人に一人がガンで亡くなる時代
ガンは自分で段々と弱っていくのがわかる。
人生の奇跡:事故死・がん・老衰・臓器不全
人生会議といっても人によって多様である。
全てが同じの一本ではない。

厚労省:ACP:1年以内になくなる可能性=人生会議:1年前より大きな概念
医療者向けのガイドライン:難しい→人生会議:ステップを設定
ネットでもできるチャック項目式

リビングウィル=生前意思
神戸大学木澤教授
人生会議はいつ始めるか?いま!すぐ!
病気になってからよりも元気な時から考える。
考えが屈折していなくて素直に考えられる。

ステップ1:大切にしているものを考える!
最後の瞬間だけ考えるのではダメ!そこまで生きている。
「死ぬまで生きてる」死ぬ時のことを考えておけば、生きている時間がかけがいのないものだと気づく。
例)家族、仕事、友人、ペット痛みや苦しみがないこと、人として扱われること

ステップ2:希望する治療やケアを考える
知らないから難しい→医療者から教えてもらうしかない
こんなのが良いな。こんなのは嫌だな。
「最後まで管がたくさん入って生きていくことが嫌だな」とか想像してみる。

死ぬほど痛くても大切なものがあるから我慢する。
逆に命は短くても痛みは避けたい。
命より大切なものがあるか?

信頼できる人は誰ですか?
信頼できる人に伝えないといけない。
きっちり明確に想いを残す。

主治医に質問してみよう。
主治医への質問が難しい。
薬の説明、効用、副作用などを知っておく。
聞きたいことをメモして少しずつ確認していく。
病気の経過、余命について知りたいですか?
宮崎医師は余命を2回聞かれたら、嘘をつかずに答える。
知りたくない人もいる→だが、教えてもらえないという苦悩が残る

ステップ4:話し合いましょう
延命治療ってなんだろう?
延命治療の定義は状態、場所、環境によって異なる

胃ろう造設は大分県が多い

ステップ5:伝えましょう
ノートを作ることがゴールではない
気持ちは変わってくる。常に変更していく。
それをチームで共有していく。
85歳を過ぎたら人生はおまけ。

往診:希望した人の家で診察
訪問診療:定期的に訪問する→在宅医療
在宅死15%うち10%は不審死。
生活に軸足を置いた在宅医療を目指す

症例紹介
麻薬・肺炎・朝晩抗生物質を点滴・麻酔で鎮静・家族が感謝の言葉
自分で決めて実行
家族も肯定して、「ありがとう」家族のために頑張るんだ。
充実感・達成感が残った。

認知症が進行〈アパシー〉最後まで
最終的に家族が決めたこと

やんちゃなおじいちゃん
最後に点滴を家族が望んだら受け入れるしかない

生前意思を貫くことは難しい。
家族が望めば医療行為をする。
しかし、自分で決めていないことだけが引っかかる

在宅医療での人生会議
寄り添ったり、ハーモニカを吹いたり、一緒に生きている。
生きている時間を大切に使う。

自分のあるべき方向を見据えながら望みを持っていく。
最後まで希望を捨てない在宅医療もある。

看取りはこわくない
生きてて死ぬだけ。化けて出てくるわけではない。
見殺す。ちゃんと看取る信念が込められている。

枯れていくような慢性的な脱水は気持ちいい。
万が一、苦しい時は投薬。

人生を笑いながら楽しく生きる。
最後の瞬間を考えることは、今まで生きてきたものに規定される。
生き方は逝き方。
自分の最後のためにも大切

緩和ケア病棟3カ月で出ないといけないケースも。
自宅での看取りは横ばい、施設での看取りは年々増加している。
年間60名の死亡診断書を書いている。

願い、祈り、想いなども大切。
目に見えないものも人間を生かしている。
誰かに救われていく感覚。
ハイテクな医療でも高度なものでもないが通じ合うものがあればという想い。


第2部は小野朱美:湯のまち訪問介護ステーション〈南立石〉
暮らしの保健室:看護師11名 事務職1名
地区老人会:健康教室・文化祭で健康相談
なぜ今?人生会議
自分自身で考える。
命の危険の迫った段階だと難しい。日頃から考えていくことが大切。
後にならないと分からない。
折に触れてお話ししていく。
退院支援:話し合いメンバー
病院:安心して帰れるように
ある程度治療が終わったら退院しないといけない。

地域包括ケアシステムの推進

訪問看護:365日24時間体制
地域住民・知人の声掛けで孤立感を和らげることもできる。

最後は過去にご家族を看取られたご家族が事例と想いを語って終了しました。

ファインのお葬式

株式会社ファイン

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 0120-45-1357

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家族葬の備庵【豊後大野・みえ】
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