家族葬エピソード968：「悲しさが増しますね。」：家族葬エピソード｜【公式】大分市・別府市・豊後大野市での家族葬・葬儀・葬式なら備庵（ビアン・びあん）・判田台会館

家族葬エピソード968：「悲しさが増しますね。」

そぼ降る雨の空を見上げて、
「雨女なのよ私、今日もやっぱり雨が降った。悲しさが増しますね。」
と呟かれた喪主様のお姿に、お別れに対する深い悲しみが感じられました。
お孫様が大好きだった故人様。
「俺、じいちゃんに似てるからなぁ。」
祭壇に飾られた御遺影写真を見て嬉しそうにお孫様がそうお話しされておりました。
そのご様子に、故人様とお孫様の仲の良さが伝わってまいりました。

式場内に飾られたメッセージカードには、ご家族様お一人お一人から感謝のお気持ちと、
故人様への温かいお言葉が書かれていました。
お柩の前には、ご家族様より故人様がお好きだった地ビールがお供えされており、
その横にはお好きだった唐揚げを添えさせていただきました。

御出棺前...たくさんの花々と共にビールと唐揚げがお柩へとご家族様の手でお柩へと納められました。
お柩の蓋を閉じる前、
「今度、俺が唐揚げ作って供えるけん。もう少し待っててな。」
お孫様が掛けられた温かなお言葉に、私も嬉しくなりました。

御出棺時には、雨めも止み少し青さが見える空に、喪主様が微笑み、
「きっと、じいちゃん待ってくれてるわ。」
とお孫様と話されていました。
温かなご家族様に付き添われ、静かに御出棺となりました。