家族葬エピソード955：「お父さん、お疲れ様、今までありがとう」：家族葬エピソード｜【公式】大分市・別府市・豊後大野市での家族葬・葬儀・葬式なら備庵（ビアン・びあん）・判田台会館

家族葬エピソード955：「お父さん、お疲れ様、今までありがとう」

思い出コーナーには、お孫様たちと写った沢山のお写真が飾られていました。
昔気質の厳しい職人さんの顔ではなく、ニコニコ笑顔の優しいおじいちゃんのお姿が、
そこにはありました。

晩年は地域の皆様とゲートボールを楽しみ、野菜づくりに励み、毎日とても楽しそうでした。
とお話をしてくれた娘様。
長年大工さんとして仕事をされてきたので、
「自分の建てた家の前を通るたびに自慢するんですよ！」
と困ったようなお顔をされていましたが、お父様のことをとても誇らしく想われているのだと、
感じられました。

お別れには身近なご親族とご友人も駆けつけられていました。
故人様を囲みながら、みなさま口をそろえておっしゃっていたのは大好きなお酒のお話しでした。
「なしか、ばっかり飲んでたよな、ホント好きやったなぁ」
と...お元気だった頃の思い出話しにが花が咲きました。
最後に「なしか」をお一人づつ故人様の口元に末期の水としてたむけていただき、
おつまみとして、これも大好きだったお刺身を一緒にお柩へと納めていただきました。

「お父さん、お疲れ様、今までありがとう」
と娘様たちが故人様に触れながら、感謝の言葉を伝え...
お孫さま達は、思いを込めた折り鶴をお一人づつ手向けていただきました。

職人気質でガンコ者だったお父さんは、最後は優しい笑顔のおじいちゃんとして旅立たれました。