家族葬エピソード946：「途中まで私達と一緒に行こうね」：家族葬エピソード｜【公式】大分市・別府市・豊後大野市での家族葬・葬儀・葬式なら備庵（ビアン・びあん）・判田台会館

家族葬エピソード946：「途中まで私達と一緒に行こうね」

故人様には3人のお子様がいらっしゃいました。
三姉妹。今回は3名だけでのお見送りです。でも何故かよそよそしい。
お互いに敬語ではなし、時々交わす言葉も冷ややかでした。
私達スタッフにはとてもお優しいのに...。
あまりにも不自然な為、それ以上こじれることのないよう出来るだけ自然に、相談事は3名様同時に、
お声をかけるよう心がけました。
でも、故人様を偲ばれる思いは皆さまご一緒で、お別れの時には互いに声を掛け合い、
お柩の中にお花を手向けていました。
最後に長女様が三つの折鶴を故人様の胸元に並べ、
「これが○○ちゃん（三女様）。これが○○ちゃん（次女様）。これが私（長女様）。
途中まで私達と一緒に行こうね」
と優しく微笑まれました。
その時、初めて姉妹揃って心から笑い合えていたようにみえました。
この後「最後までは付き添えないけどね！」と冗談を言われ、次女様と三女様が同時に、
「ね！」と仰り、とても和やかな雰囲気になりました。

お別れは悲しい事ですが、故人様がご姉妹の心を解してくださったのかな...？と、
心があたたかくなりました。

出発の時...
一台の車に乗り込まれた3姉妹様でしたが、皆様揃って、わざわざもう一度車からお降りになり、
「お世話になりました。本当にありがとうございました」
と仰ってくださりとても嬉しく思いました。