家族葬エピソード92:「僕はじいちゃんの横顔を見て育った」

故人様は自治会長を務められたこともある程、周りを明るくし町内の方々にも慕われ、心根のお優しい方だったとおうかがいしました。

故人様の胸元にはチョコレートがいくつか納められており
「チョコレートお好きだったんですか?」
と奥様におうかがいすると、
「そうなのよ~、とっても好きでね」
と目を細め嬉しそうに笑みを溢されました。

遺族控室やロビーでは小さな曾孫様方が元気に走り回り、とても賑やかな雰囲気の中、思い出話に花が咲き談笑されるお姿や、静かに想いを馳せられているお姿、故人様とお話しするように声を掛け涙されるお姿など、みなさま思い思いにお過ごしになっておられました。

ご葬儀の間、小さな曾孫様方は落ち着かずじっとしていられない様子でしたが、ご焼香の際には
「ボクも行きたい」
と待ちきれない様子で、おひとりおひとり親御様とともにご焼香され手を合わせられました。
お式が始まるまで賑やかに走り回っていた姿とは反面に、一生懸命にご焼香される姿に感慨深いものがありました。

喪主はお孫様がお務めになられ、お式の終わりにご挨拶をされました。
故人様との思い出を言葉に出そうとしますが、たくさんの思いが込み上げるようで涙で言葉を詰まらせた喪主様。
しばらくの間、皆様あたたかい目で見守っておりました。
「じいちゃんは父親代わりのように育ててくれました。
じいちゃんはいつも優しく、じいちゃんからは一度も怒られたことがありません。
『親の背中を見て育つ』と言いますが、僕はじいちゃんの横顔を見て育ったと思ってます」
と、故人様との思い出を涙を堪えながらゆっくり、ゆっくりとお話ししてくださいました。

最後には
「曾孫たちが元気で騒いでた声が届いていると思います。じいちゃん、今までおつかれさま」
と故人様の方を向かれ、お声を掛けられました。

喪主様の絞り出すようなお言葉に、ご参列された方々が涙されるお姿が見られました。

最後のお別れの時間では、祭壇のお花をすべて入れていただけるようスタッフにて切り花にさせていただき、皆様の手でお柩の中へ手向けていただきました。
奥様はたくさんのお花を手に抱えるように持たれ、微笑みながら
「花も大好きやったんよ」
と教えてくださいました。

「花がたくさん入って嬉しいやろうなぁ」
と呟かれながら皆様と一緒に故人様のお顔まわりからお足元まで、お柩から溢れんばかりにお花でいっぱいにされご出棺となりました。

今のこのご時世もあり、ご遺族・ご親族様全員が揃われることが少ない中、みなさまお揃いになりお見送りすることができて故人様はとても幸せな方だなと思いました。


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