家族葬エピソード914：「サプライズ」：家族葬エピソード｜【公式】大分市・別府市・豊後大野市での家族葬・葬儀・葬式なら備庵（ビアン・びあん）・判田台会館

家族葬エピソード914：「サプライズ」

祭壇の向日葵の花に囲まれて飾られていたのは、優しいご表情でこちらを向かれているお写真でした。
体調を崩されて病院へ向かわれ、そのまま入院生活を送られていた故人様。
そんな故人様に元気になってもらう為、娘様方はたくさんのサプライズを計画されてきました。
ご親族様控室に置かれていたカラフルな小さな機械。
その機械を持って来られたのはご長女様でした。
「お店で見つけた時、お父さんに見せてあげたら元気になりそうな気がして...。」
そうお話しされた御長女様の願いは叶う事が出来ませんでした。

お式はご家族様だけで執り行われ、静かに故人様とのお別れをされました。
お柩の中で眠る故人様のお顔の周りを、大きな向日葵が囲んでいました。

ご出棺前、霊柩車へとお柩をお乗せする前に、ご長女様があの小さな機械をセットされました。
機械が動き出すと、風にのり沢山のシャボン玉が空へ舞い上がっていきました。
ゆっくりと空へと上るシャボン玉には、皆様の想いが込められている様に感じました。

ご家族様の想いが溢れんばかりに詰まったお式でございました。