家族葬エピソード893：「食べさせてあげたかった...」：家族葬エピソード｜【公式】大分市・別府市・豊後大野市での家族葬・葬儀・葬式なら備庵（ビアン・びあん）・判田台会館

家族葬エピソード893：「食べさせてあげたかった...」

今回お手伝いさせて頂きましたお式の故人様は70代の女性の方でございました。
喪主様は同居されておられたご長男様がつとめられました。

とても明るく家族思い、誰にでも優しかった故人様のまわりにはいつもたくさんの方が集まって、
賑やかだったそうです。
祭壇はとても鮮やかで可愛らしい色の花で飾らせて頂きました。
お写真はとても穏やかで優しい笑顔のお写真でした。
喪主様は、ずっとお母様をお世話してこられたそうで、お一人でお写真を見られては涙ぐみ、
お母様のお話をされてながらまた涙ぐんでおられました。

お供えでご準備させていただいたお寿司と焼き肉を見て、
「病気で最後は食べることが出来なくなってそれでも『お寿司が食べたい。お肉が食べたい。』
と言っていました。
食べる事が出来たなら食べさせてあげたかった...ありがとございます。」
と、大変喜んでくださいました。

本当に近いご親族様でのお見送りでした。
粛々とお式は進み、お別れのとき...
祭壇のお花は全て、皆様にお声掛けをしていただきながら入れて頂きました。
故人様が成長を見守られ目を細めて可愛がっておられたお孫様お二人も涙を流されながらお花を入れ、
「ばあちゃんありがとう。」
と、お声掛けをされておられました。

お供えのお寿司と焼き肉も喪主様に納めて頂きました。
ずっと故人様のお顔を撫でられ涙を流されながら最後のお別れをされておられた喪主様の、
「おねがいします。」
のお声で...皆様でお棺のお蓋を閉めて頂きました。

お母様と一緒にお車に乗り込まれた喪主様...お写真を抱きしめながら涙ぐんでおられました。
日差しの強い真夏を思わせる中でのご出棺...
出発するお車をスタッフ皆で手を合わせ見送り致しました。
お母様を思う息子さんの愛情を強く感じたお式でございました。