家族葬エピソード886：「ひいおじいちゃんに最後にお手紙を読みたい」：家族葬エピソード｜【公式】大分市・別府市・豊後大野市での家族葬・葬儀・葬式なら備庵（ビアン・びあん）・判田台会館

家族葬エピソード886：「ひいおじいちゃんに最後にお手紙を読みたい」

晩年を施設で過ごされていた故人様。
式場には、施設で撮られたお写真、お誕生日の記念に撮られたものなどが飾られておりました。
90代の故人様。
ご家族様、お孫様、ひ孫様に囲まれて、少し賑やかなお見送りとなりました。
とても元気のいい、男の子のひ孫様がおり、
「ひいおじいちゃんに最後にお手紙を読みたい。」
とのご希望で、葬儀式にて、お別れのお言葉を伝えていただきました。
「昨日、書いたー！」
そう元気良く教えてくれました。
そして、大事そうにずっと持っていたお手紙を読んでくれました。
いざとなると、急に悲しみが込み上げてきたのか...
言葉が詰まり...涙。　
とても大好きで可愛がってくれたひいおじいちゃんとの別れが現実的に感じて来たのか...
途中から、お母さんとお姉ちゃんも一緒に出て来てくれて、3人でお手紙を読んでくれました。
その後も、ずっとハンカチを片手に涙が止まらない様子で、見ているこちらも込み上げて来るものがありました。

「もう、これで会えなくなるんよ。よく見ておくんよ。」
おばあちゃんからその様に言われて、やっぱりまた溢れ出てくる涙が止まりませんでした。
お手紙は、お孫さんがお顔の横にそっと添えてあげてくれました。

大切な人との別れ...
これから先も思い出す事があるかと思いますが、この気持ちを忘れずにいて欲しい...
と感じたお別れでございました。