家族葬エピソード882：「こんなにポッカリ穴が空くような...」：家族葬エピソード｜【公式】大分市・別府市・豊後大野市での家族葬・葬儀・葬式なら備庵（ビアン・びあん）・判田台会館

家族葬エピソード882：「こんなにポッカリ穴が空くような...」

チャキチャキと元気に動き回り、明るく朗らかにご家族を支え、ぬくもりを添えてくださったお母様。
ご家族の安らぎとなる大きな存在との別れに、
「母親が亡くなるということはこんなにポッカリ穴が空くような...
本当に悲しくてたまりません」
絞り出すような声でおっしゃった息子様のお言葉...
明るく振る舞っていらっしゃった裏で抱えていた正直なお気持ちに胸が痛みました。

看取りに間に合わなかったと悔やみ、悲しみの中にあるご家族の皆様へ、
「皆さんで最期の看取りをするのがこの通夜葬儀となります。
たくさんの思い出話をしてお見送り致しましょう」
と、お寺様はお母様との思い出や想いをお話しされ、皆様の心を優しく包んでくださいました。

ご葬儀当日。
くもりのない表情でお柩に眠るお母様を囲み、懐かしい思い出話に花を咲かせる皆様のお姿がありました。
お子様方、お孫様方とご家族おひとりおひとりがそれぞれの思い出を語られ、
「ひとりひとりいろんな思い出があるね～！」
と笑い声が溢れる和やかであたたかい時間が流れていました。

皆様のにぎやかな笑い声に包まれて眠るお母様のお姿は、幸せの表れのような微笑みを、
浮かべているように見えました。

普段はバラバラで生活なさっているご家族の皆様がひとつになった瞬間に、
お母様はきっとこの上ない幸せと家族の絆を感じながら旅立たれたことと思います。