家族葬エピソード855：「ありがとうの言葉しか残りません」：家族葬エピソード｜【公式】大分市・別府市・豊後大野市での家族葬・葬儀・葬式なら備庵（ビアン・びあん）・判田台会館

家族葬エピソード855：「ありがとうの言葉しか残りません」

人に喜んでもらうことを自らの喜びとするような、思いやりと愛情に満ち溢れた方でいらっしゃった故人様。

一線を退いてからは、ご趣味の畑で土と触れ合い、野菜の収穫を待ちわびながら、
豊かな時間をお過ごしでいらっしゃいました。
その根底には、離れて暮らす子供様やお孫様方を想う父として祖父としての深い愛情がありました。

何か自分に出来ることを探して、一生懸命ご家族に手を差しのべていらっしゃった故人様。
お孫様が一人暮らしを始めてからは、収穫した野菜はもちろん、大好きなお菓子や、
少しでも料理ができるようになれば...とレシピ本を送ってくれたこともあったそうです。

年末になれば家族みんなで集まり、毎年、毎年、新たな気持ちで迎えた家族団欒のお正月...
その輪の中心には、いつも故人様の笑顔が溢れていたと言います。
"ただいま"と帰れる場所を守り続けてくれた故人様。
注いでくれた深い愛情も、紡いでくれた家族の絆も、かけがえのない思い出も...
みなさまの心に大切に刻まれた葬送の日。

「ありがとうの言葉しか残りません」
感謝しかなく何も返せていない、とご家族様は涙されていらっしゃいましたが、
そのお気持ちはしっかり届いていると思いました。

「心から見送ってあげたい」
悲しみの中にも、感謝の想いと絆に溢れたお別れの時。
言葉では伝えきれない想いをお手紙や折り鶴に託して、たくさんのお花で旅立ちを包みました。