家族葬エピソード851：「ご生前の後悔を残した分...」：家族葬エピソード｜【公式】大分市・別府市・豊後大野市での家族葬・葬儀・葬式なら備庵（ビアン・びあん）・判田台会館

家族葬エピソード851：「ご生前の後悔を残した分...」

コロナ過で病院や施設に入られていて、ほとんど会えずに亡くなられた方の話を多く耳にします。
この度ご縁をいただきました故人様にも、入院中に面会が叶わなかったと後悔を残された
ご家族様がいらっしゃいました。

家へ帰らせてあげたいとご希望があり、ご家族との思い出が詰まったご自宅へ。
これまで共に過ごせなかった空白の時間を埋めるように家族水入らずの時間をお過ごしいただきました。

旅立ちの準備は、式場へご移動いただいてから行うことに。
伸びたままになっていた故人様の髪の毛を奥様が丁寧にカットし整え、白髪染めを。
また、納棺師の手を借りながら湯灌もご一緒になさり、その手と心にこれまで家族のために、
一生懸命頑張ってくれたご主人様への想いが表れていました。
深い愛情を目の当たりにしたひととき...
湯灌後の故人様のお顔をご覧になって、ご家族様が涙から笑顔になった瞬間を今も忘れられません。

お別れの時には、お柩いっぱいにお花を手向けられ、夜遅くまで皆さまで書かれたというお手紙が、
お一人お一人の手により故人様の胸元へ添えられました。
お好きでいらっしゃったお酒を皆様でお口に含ませられながら、涙ながらに感謝のお言葉が伝えられました。

ご生前の後悔を残した分、旅立ちのすべてをご家族のぬくもりで包んだ愛情に溢れた時間は、
心に残るかけがえのないものとなったことと思います。