家族葬エピソード834：「有り難みが身にしみて分かります」：家族葬エピソード｜【公式】大分市・別府市・豊後大野市での家族葬・葬儀・葬式なら備庵（ビアン・びあん）・判田台会館

家族葬エピソード834：「有り難みが身にしみて分かります」

式場の思い出コーナーには、たくさんのご家族様とのお写真や、
ご旅行に行かれた際に写されたお写真が飾られていました。
旅行へ行くのがお好きだった故人様は、ご友人様と全国各地を訪れていたそうです。

故人様へと、ピンク色のお柩を選ばれたご家族様が
「ピンクの柩にして良かったね。」
「可愛いね。」
と嬉しそうにお話させているお姿を拝見し、私も嬉しい気持ちとなりました。
通夜の日は、時折激しく雨が降りそそぎました。
そんな中、ご近所の方々がたくさんご弔問に来て下さり、故人様が皆様に、
とても慕われていた事が伝わってきました。

葬儀の朝、ご挨拶に伺い少しお話しをさせていただくと
「実家の畑や田んぼって、ずっと見てきた姿が当たり前過ぎて気づかなかったんですけど、
母や祖母がきれいに手を入れていたからその状態を維持出来てたんですよ。
今、その手入れの大変さや、有り難みが身にしみて分かります。」
「感謝の気持ちでいっぱいです。」
とおっしゃられ...とても印象的でございました。

お式が終わり、最後のお別れの時
「冷たくなってしまったね。」
と頬を撫でながらポツリと呟かれた喪主様。
その光景に、多くのご家族様が涙を流されておりました。

前日の激しい雨も止み、眩しい日差しの中、静かに御出棺となりました。