家族葬エピソード816：「ご自身が亡くなった時の事」：家族葬エピソード｜【公式】大分市・別府市・豊後大野市での家族葬・葬儀・葬式なら備庵（ビアン・びあん）・判田台会館

家族葬エピソード816：「ご自身が亡くなった時の事」

「良かった。前にお会いした時と変わらず、お綺麗なままで。本当に良かった。」
お式の前に故人様のお顔をご覧になられた後見人様が安心した様に呟かれたお言葉でした。

お見送りをされたのは、後見人様お一人でした。
故人様の生前のご希望で、仏式のご葬儀が執り行われました。
お式後、お柩の蓋を開けてのお別れの際、お柩の中には、数点のお洋服が納められていました。
それらをご覧になられ、
「お洒落な方だったから。」
とおっしゃった後見人様へ
「病院の方々が、持ち物の中から選んで下さいました。」と担当者がご説明しました。
「優しい人だったから、きっと病院の方とも仲が良かったんでしょうね。喜んでいると思います。」
と丁寧にお花をお柩へと納められながら、お話してくださいました。
お別れが終わり、ご出棺を静かに手を合わせ見送くられた後見人様。

お帰りの際に、
「ずっと、ご自身が亡くなった時の事を、とても心配されていたんです。

きちんとお式が出来て、満足していただけたと思います。ありがとうございました。」
とお言葉をいただき、
私もお式のお手伝いが出来た事、故人様のご希望を形にする事が出来た事を嬉しく思いました。