家族葬エピソード790：「悔いなく見送る大切さ」：家族葬エピソード｜【公式】大分市・別府市・豊後大野市での家族葬・葬儀・葬式なら備庵（ビアン・びあん）・判田台会館

家族葬エピソード790：「悔いなく見送る大切さ」

故人様は、随分前に離婚をされ子ども達は奥様と暮らしており、絶縁に近い状態でした。
「お見送りをまかせる」
と生前から言われていたのは実の妹様でした。

自分達だけで見送っても良いが...
とさんざん悩まれた結果、やはり子ども達には知らせて来てくれるならお願いしようと言うことになりました。
息子様の反応はとても冷たかったのですが、お別れにはいらっしゃると言う事でした。
娘様は、色々とお世話をしている叔母様にあたる妹様に、感謝の言葉をおっしゃっていました。

葬儀の朝、妹様はどうなるのか？想像もつかないご様子で、お二人が来るのを待ってました。
30分前にはいらっしゃると聞いていましたが、それより早くお付きになりました。
挨拶を交わし、
「顔を見てあげて」
とお柩の近くへと...

お父様の顔を見た瞬間、
息子様が目頭を抑え...抑えても抑えてもあふれる涙...手で顔を覆いました。
娘様も涙し...ずっとお柩から離れようとしませんでした。
その姿をご覧になっていた妹様も、うんうんと頷きながらやはり涙されていました。

「どうなることかと心配したけど、呼んでよかった　兄も喜んでると思います」
と、安心されたお顔を見て、悔いなく見送る大切さを、感じました。