家族葬エピソード78：｢もっとみんなに送って貰いたかったのだけど」：家族葬エピソード｜【公式】大分市・別府市・豊後大野市での家族葬・葬儀・葬式なら備庵（ビアン・びあん）・判田台会館

家族葬エピソード78：｢もっとみんなに送って貰いたかったのだけど」

「今日は昨日に比べて少し寒いね。1枚上着を着たのよ」
式場に到着されてすぐ声を掛けられました。

故人様は90代の男性の方でした。

私に声を掛けて下さったのは故人様の長女様でした。
ご長男様と一緒に来られておりお参りされた後椅子に座られて
「とてもさみしいお葬式でしょ。2人だけなんて」
「近所方にも言ってないのよ」
と、言われておられました。
遠くの方に声を掛けるのを控えていらっしゃると言われておりました。
「もっとみんなに送って貰いたかったのだけど」
と、寂しそうに言われておりました。

厳かにお式が始まり、ゆっくりとお参りをして頂きました。

お花入れの際、四国を巡礼された時に着られていた装束、お守りなど一緒にお入れしました。

ご出棺のお車には長女様がご乗車されることになりお写真、御位牌をお渡しするためお車へ行った際に
「たった2人しか来ないお式にこんなに良くしてもらって本当にありがとうね。本当に良かった」
と、涙を流され嬉しい感謝のお言葉を頂きました。

ご満足していたたたけるお式のお手伝いができ、私も感謝の気持ちで一杯になりました。