家族葬エピソード765：「もう少し、もう少し...」：家族葬エピソード｜【公式】大分市・別府市・豊後大野市での家族葬・葬儀・葬式なら備庵（ビアン・びあん）・判田台会館

家族葬エピソード765：「もう少し、もう少し...」

仕事が丁寧で評判の職人だった故人様。
５０年以上その仕事一筋でご家族の為に働いてこられました。
親分肌で面倒見が良く皆様に慕われておられたそうです。
今回お手伝いさせて頂きましたお式の故人様は８０代の男性の方でございました。
喪主様は４兄妹の四男様がつとめられました。

式場入口に飾らせて頂いたメモリアルコーナーには故人様を中心とした家系図、
亡き奥様と撮られたお写真、年に一回出身地である四国へご家族で帰省されて撮られた集合写真、
お孫様との旅行先での記念写真、ひ孫様を抱っこされニッコリ微笑まれたお写真、
お仕事で使われていた手帳、愛読書、いつも被られておられた刺繍入りのキャスケット帽などが
所狭しと並べられ、お写真はボードに貼らせて頂きました。
故人様のお人柄や、皆様から愛されておられたご様子が伺えるコーナーとなり、
お見えになった皆様方が足を止められ故人様との思い出話が尽きないご様子でごさいました。

たくさんのご親族様が県外からも駆け付けて来られロビーにまでお席を並べてお式に参列して頂きました。
お式の最後には１０人のお孫様お一人、お一人が涙ながらにお別れの言葉をお伝えに...
その、愛情と尊敬のお気持ちの溢れる言葉に参列の方々も涙を拭われながら聞かれておられました。

お別れの時、祭壇の花、頂いたスタンドの花を皆様に抜いて頂きお声掛けして頂きながら納めて頂き、
皆様がご準備されたタバコ、日本酒、お供えさせて頂いたおでん、甘酒も一つ一つ皆様に入れて頂きました。

最後まで皆様のお名残が尽きず『もう少し、もう少し』となかなかお蓋を閉める事が出来ず、
ご閉棺のあともお孫様の泣き声が式場に響きました。

皆様に慕われ、愛された故人様。
たくさんのご親族様に見送られご出棺したお車にスタッフ全員で手を合わせお見送り致しました。