家族葬エピソード764：「親父が待っちょんわ」：家族葬エピソード｜【公式】大分市・別府市・豊後大野市での家族葬・葬儀・葬式なら備庵（ビアン・びあん）・判田台会館

家族葬エピソード764：「親父が待っちょんわ」

とても明るくてお料理上手、たくさんのご友人やご家族にその腕前を振るっていらっしゃったそうです。
今回お手伝いさせて頂きましたお式の故人様は８０代の女性の方でございました。
喪主様は四兄妹のご長男様がつとめられました。

とてもお洒落でいらした故人様は家で過ごしておられる日もお化粧を欠かさず綺麗にされておられたそうで、小学生の時には、
「お母さんいっつも綺麗やな〜。」
と、友達から言われるのが嬉しかったそうです。

祭壇のお写真は真紅のワンピースを着て微笑まれたお写真で、お柩の中にはとても大事にされていたお着物が納められていました。
「母がとても大事にしていた着物なんですよ〜父と会うのにお洒落したいだろうと思って。」
ご長女様がそうお話ししてくださいました。

入院前はご自分のお部屋でお好きだったケーキとシュークリームを召し上がりながら
大好きな時代劇を良く見ておられたそうで、好きな俳優さんが出ると
「素敵ね〜。男前ね〜。」
と、喜ばれていたそうです。
「父が早くに亡くなったので、昔、父と一緒に見た時代劇ドラマと、出てる俳優さんを見ながら
父の事を思い出してたのかもしれないですね～。」
思い出コーナーのメッセージカードや飾らせて頂いたお写真を見ながらお話しくださいました。

お式はご親族様だけでゆっくりと進めさせて頂き、お別れの時は祭壇の花をお柩に納めて頂きながらお声掛けして頂きました。
ご家族の持って来られたシュークリームも一緒に入れて頂きました。

「親父が待っちょんわ。」
ご長男様が最後にお声掛けされ皆様の手でお柩の蓋を閉じさせて頂きました。
参列された皆様も最後のお見送りに斎場に行かれました。
明るくて、皆様に好かれた故人様のお人柄が偲ばれるお式でございました。