家族葬エピソード719：「三兄弟からのありがとう」：家族葬エピソード｜【公式】大分市・別府市・豊後大野市での家族葬・葬儀・葬式なら備庵（ビアン・びあん）・判田台会館

家族葬エピソード719：「三兄弟からのありがとう」

今回お手伝いさせて頂きましたお式の故人様は８０代の男性の方でございました。
喪主様はご長男様がつとめられました。

１年程前に旦那様を亡くされ、私共がお手伝いさせて頂いた方でした。
「親父が亡くなってから具合がだんだん悪くなって、とうとう病院に入ってそのまま...
親父のところに行きたかったんやろうな。」
三兄弟の三男様が祭壇のお写真を見られながらそうお話してくださいました。
「親父の時と同じように送ってやりたいんよ。」
ご兄弟のご要望でお父様の様にお写真をたくさん持って来て頂き、
旦那様との結婚式のお写真や、畑仕事をしている時のお写真、
皆様で行かれた旅行のお写真を飾らせて頂きました。
飾り切れないお写真はアルバムのまま皆様に手に取って見て頂けるよういたしました。

この時期ではありましたが、遠方からたくさんのご親族様が駆け付けて来られ、
旦那様を追い掛けるように逝ってしまわれた故人様を偲ばれておりました。
交流の深かった地域の方もたくさんお参りに来てくださいました。

お式の最後に三男様が皆様にご挨拶をされ、
男ばかりの三兄弟を苦労しながら育ててくれたこと、
亡くなられる前に直接『ありがとう』を伝えたかった...
と、涙を流されながらお話されました。

お別れの時、皆様にお花を抜いて頂きお柩いっぱいに納めて頂きました。
旦那様と二人で良く召し上がっていた握り寿司も入れて頂きました。
「親父と二人で食べてな...」
お声掛けの言葉に皆様、うん、うんと頷かれ、皆様に手を添えて頂きお蓋を閉めさせて頂きました。

「最後にこんないい車で親父の所に行けて喜んじょんわ。良かった。」
と、三兄弟の手でお柩をお車に乗せて頂きご出棺となりました。

お母様への感謝のお気持が溢れるお式でございました。