家族葬エピソード692：「自分で釣った魚は美味い！」：家族葬エピソード｜【公式】大分市・別府市・豊後大野市での家族葬・葬儀・葬式なら備庵（ビアン・びあん）・判田台会館

家族葬エピソード692：「自分で釣った魚は美味い！」

今回お手伝いさせて頂きましたお式の故人様は８０代の男性の方でございました。
喪主様はご長男様がつとめられました。
二男様は県外から駆け付けて来られたそうで最後にお話する事が出来なかったことを、
とても悔やんでいるとおっしゃっていました。

工業高校で機械科目の先生をされていた故人様は、優しくて、真面目な性格。
人気者の先生だったと奥様からお聞きしました。
ご長男様、二男様、お二人とも怒られた事が無かったと...
「大声を出したり、怒ったりするんじゃ無く理解するまでじっくり説明してくれて、
わかるまで待ってくれる父でした。」
と、遠い昔を思い出すように二男様が話して下さいました。

二人のお子様が成人されてからは、よく海釣りに出掛けてイカやブリを釣ってきて、
「自分で釣った魚は美味い！」
と、嬉しそうに奥様が捌いたお刺身を召し上がっていたそうです。

釣り以外に、詩吟もされておりご自宅のお部屋で吟じていたそうです。
「好き嫌いがなかったけん何でも美味しい、美味しいっち食べてくれよったんよ。
果物も好きやったし、まんじゅうも好きで良く食べよったなぁ〜。」
と、祭壇のお写真を見ながら奥様がそうお話して下さいました。

お刺身と果物をお供えさせて頂きました。

お式にはご親族様、ご近所の方もたくさん参列され故人様のお人柄が偲ばれました。
お別れの時、祭壇のお花とご供花を皆様に取って頂きお柩にお声を掛けながら、
たくさん入れて頂き、お供えのお刺身、果物も納めて頂きました。

「ありがとう。」
ご兄弟がそれぞれ故人様にお声掛けされ皆様でお柩にお蓋を掛けて頂きました。

年の瀬の冷たい風の吹く中でのご出棺...
出発したお車にスタッフ皆で手を合わせお見送り致しました。