家族葬エピソード640:「最後のラブレター」
今回お手伝いさせて頂きましたお式の故人様は70代の男性の方でございました。
喪主様は奥様がつとめられました。
「子供がいなかったけんいつも二人やろ?
喜んだり、悲しんだり、怒ってけんかしたりしながら、一緒にこの年になるまでおったんよ。」
とても仲のいいご夫婦の様子をお話してくださいました。
手術をされ入院中だった故人様。
「近々、経過もいいし治療計画の話をする予定やったんよ...
それがあっと言う間に悪くなってからなぁ...」
目に涙を一杯にして悔しい気持ちをお話されている様でした。
色々な方との出合いのご縁を大事にされておられた故人様...
沢山の方々が最後のお別れにきてくださいました。
「ありがとうな。」
「ごめんなぁ〜忙しいのに。」
その方達に明るい笑顔で対応される奥様。
悲しさと、寂しさと色々な思いがある中でも来てくださった方に心配をかけないように、
明るく振る舞われておられるんだなと感じました。
「お父さんに手紙書いたんよ。」
と、4羽の折り鶴を持って来られお柩に1羽ずつ大事そうに乗せてじっと故人様を見ておられました。
「ラブレターですね。」
と、言ったところとても嬉しそうにニコニコ笑っていらっしゃいました。
お式の最後のご挨拶もとてもしっかりとした口調で皆様にお話をされましたが、
「これからは一人になるのでよろしくお願いします...。」
と、言われた時の寂しそうな切なそうなお顔が本当のお気持ちなんだろうなと察する事が出来ました。
お別れでは、皆様にお花を取って頂きお声掛けして頂きながら納めて頂きました。
食べたがっておられたお寿司、お好きだった焼酎、
そして奥様の思いのこもった折り鶴のラブレターも納めて頂きました。
「お父さん、お花もたくさん。好きな物もいっぱい入ったよ~。良かったね〜。」
お声をかけながら何度も、何度もお柩に近づいたり、少し離れてみたり...
『もっと一緒にいたかった』
と、言う思いに溢れていました。
最後にお顔に触れ、
「お父さん、お疲れさま。ありがとう。」
皆様でお柩のお蓋を閉めさせて頂きました。
「お父さんの横に乗っていくわ。ありがとうございました。」
最後まで周りの方に気遣いをされ、悲しいお気持ちを堪えて笑顔でお車に乗られた喪主様と、
お車を手を合わせお見送り致しました。
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