家族葬エピソード624：「優しくて人に迷惑をかけない人」：家族葬エピソード｜【公式】大分市・別府市・豊後大野市での家族葬・葬儀・葬式なら備庵（ビアン・びあん）・判田台会館

家族葬エピソード624：「優しくて人に迷惑をかけない人」

子供様方が幼い頃に家を出ていったというお父様。
ですが...参観日や運動会などに隠れて会いに来てくれたりと、いつも気に掛けてくれていたそうです。

離れていても自分の生き方を貫いたお父様の頭の中は、いつもご家族のことでいっぱい。
不器用で人付き合いが苦手だったお父様でしたが、心根は誰よりも思いやりに溢れた方でした。

「優しくて人に迷惑をかけない人」
そうおっしゃるお父様の旅立ちは突然で、
深い悲しみに包まれるも心の中にはかけがえのない歳月が刻まれていました。
息子様が成長していくにつれ交流も増え、
『父親らしいことはお前達に全然してあげられなかった』
と、いつも後悔を口にしていたというお父様...
お孫様が誕生すると目に入れても痛くないと思わせるほど可愛がり、
晩年は『孫に会うのが一番楽しいな』とおっしゃっていたそうです。
みんなで笑顔を寄せ合ったひとときはあたたかな思い出となりました。

本音を言えば長生きしてほしかった...
と、会いに行っていた場所が失くなってしまう寂しさ、
あたたかく見送ってあげたい想い、息子様は沢山のことを語ってくださいました。

誰も居なくなった式場内でお柩に手を添え、お父様のお顔を黙って見つめる息子様。
次第に人目を気にすることなく大粒の涙を流し男泣きするお姿は、
言葉はなくとも多くの想いが伝わってくるようでした。

お別れの時にはたくさんのお花とともに、いつでも家族の絆を感じることができるようにと、
たくさんの家族写真が旅立ちに彩りを添え、お父様への感謝の想いを表していました。