家族葬エピソード610：「顔を見きらない。寂しい」
ご夫婦で築き守ってこられたラーメン屋。
常連の方に愛されてこられた料理の数々は故人様が腕によりをかけて作られておりました。
故人様が作りご主人が配達されていたそうでご主人の口癖は、
｢うちの店はお母さんが居なきゃ｣
だったとお伺い致しました。
仲のいいご夫婦はご旅行もお好きだったとの事で、
ご遺影写真に選ばれたのは10年前に家族で行った東京旅行のツーショット写真でした。
原宿の街で寄り添って映るおふたりはとても優しく微笑まれており仲の良さを感じました。
｢母は父と2人で店を切り盛りして私たち子供に苦労はさせないと頑張ってくれていました。
最初はラーメンだけだったお店のメニューもだんだん増えてきて...
お腹いっぱい食べてもらいたいと料理は大盛りであのお店は母の愛情が溢れていました｣
と、長女様がお話されておりました。
最後のお別れの際に、ご主人をお棺のお近くにご案内致しましたら、
｢顔を見きらない。寂しい｣
と、涙を流し首を振られておりました。
長女様が、
｢お父さん、お母さんに花をあげてよ。ちゃんとお別れしよ｣
と、声をかけられ一緒にお花をお供えされておりました。
ご主人より...
｢ありがとうな、本当に苦労をかけた。ありがとう｣
と、お声をかけられてご出棺となりました。
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大分県別府市船小路町４-６
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家族葬の備庵【別府・堀田】
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家族葬の備庵【豊後大野・みえ】
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