家族葬エピソード596：「本当に良かったです」：家族葬エピソード｜【公式】大分市・別府市・豊後大野市での家族葬・葬儀・葬式なら備庵（ビアン・びあん）・判田台会館

家族葬エピソード596：「本当に良かったです」

今回お手伝いさせて頂きましたお式の故人様は７０代の女性の方でございました。
ご自宅で倒れられてるところを発見され急なお別れに妹様は戸惑われていらっしゃるようでした。

喪主様は幼い時、離れ離れになり別々に暮らされていたご長男様がつとめられました。
故人様の妹様に連絡があり県外からご家族で駆けつけて来られたそうです。
喪主様、妹様ご夫婦と娘様、仲の良かったお友達の６名様でのお見送りとなりました。
お式は粛々と進み、最後に喪主様よりご挨拶があり、幼い頃ご両親の離婚で別れ別れになった事、
最近連絡があり自分はもう長くないかもと言われていた事をお話しされました。
お話の最後にご自分のお母様と歳の近いご友人の方に、
「体に気を付けて母の分も長生きして下さい。」
と、締めくくられました。

お別れの時、皆様で祭壇のお花を取って頂きお声掛けして頂きながらお柩に納めて頂きました。
お柩のお蓋を閉めさせて頂く間喪主様はじっとお母様を見つめてらっしゃいました。

喪主様とご一緒にお車にお乗せしご出棺の時、妹様が
「急にこんな事になってしまったんだけど、こうして最後に別れた息子が来てくれて姉も嬉しかったと思うんです。こうやって送れた事も本当に良かったです。」
と、言われお車に乗られました。

ご出棺のお車を見送りながら、『最後に息子さんが逢いに来てくれて良かったですね』と手を合わせお見送り致しました。