家族葬エピソード594：「１００歳まで生きるけんな！」：家族葬エピソード｜【公式】大分市・別府市・豊後大野市での家族葬・葬儀・葬式なら備庵（ビアン・びあん）・判田台会館

家族葬エピソード594：「１００歳まで生きるけんな！」

今回お手伝いさせて頂きましたお式の故人様は９０代の男性の方でこざいました。
喪主様は同居されておられたご長男様がつとめられました。

「１００歳まで生きるけんな！」が口癖で毎日規則正しい生活をされ、亡くなる前日まで、
自慢のお庭の庭木の剪定をされたり、畑仕事で汗を流されいつもと変わらない日常を送られておられた矢先の突然のお別れに皆様なかなか受け入れる事が出来ず戸惑っていらっしゃいました。

真面目で、実直。
ずっとお勤めされておられた製材所には自転車に乗って片道数十分間かけ通勤されておられたとの事。
退職された後も、忙しい時は、
『手伝いに来て欲しい。』とお願いされる程信頼されるお人柄だったそうでございます。

「『１００歳まで生きる』っち言いよったのも毎日、毎日、自転車こいで仕事に行って、
１日３食しっかり食べよったし、夜は焼酎で晩酌して１日を締めくくるっち生活をずっとしてきたけん...
体力的にも自信があったんやろな。本人が１番信じられんのやないかな？」
ご長男様が気持ちを落ち着かせるようにお話しして下さいました。

たくさんのご親族様にお参りに来て頂き、故人様の思い出話を皆様でされ偲ばれておられました。

お別れの時、お供えさせて頂いた故人様のお好きだった焼酎、お刺身をお柩に納めて頂き、
皆様で折って頂いた祈り鶴、お手紙、切り花もお一人づつお声をかけながら入れていただきました。

施設におられる奥様の事をとても心配されておられた故人様。
「ばあちゃんの事は心配せんでいいからな...お疲れさま。」
ご長男様がお声掛けされ皆様の手でお蓋を閉めさせて頂き、お車にお乗せしご出棺となりました。

突然のお別れに安らかな旅立ちでありますよう手を合わせお見送り致しました。