家族葬エピソード590：「もしもの時はこの洋服を...」：家族葬エピソード｜【公式】大分市・別府市・豊後大野市での家族葬・葬儀・葬式なら備庵（ビアン・びあん）・判田台会館

家族葬エピソード590：「もしもの時はこの洋服を...」

式場へ入ると、沖縄の民謡が流れており、ロビーには、数々の家族写真が飾られておりました。
お孫様の結婚式の写真、それとご家族での沖縄旅行のお写真。
故人様は沖縄出身の90代の女性の方でした。

葬儀のナレーションで、是非入れていただきたい事があるという事で、お話を息子様と娘様にお伺いしました。

幼少期に沖縄で戦争を体験した事や、幼い弟様を防空壕の中で...失った事。
その様な事があり、九州へ移り住んだ事など沢山のお話をされておりました。
ご遺影写真は、温厚な感じがされたのですが
意外と頑固な一面もあったりとか...
最後に娘様から、
「苦労もして色々とあったけれど、2人の孫、そしてひ孫も出来てから、それをとても喜んでおり、
母にとっては、とても幸せな人生であったと思います。」
そのようにお話くださいました。
それを元に、お葬儀の最後のナレーションで入れさせていただきました。
閉式後に、式場にて、皆様でのお写真も撮らせていただきました。

故人様は、亡き夫から生前、オーダーメイドで作られた洋服を召されておりました。
それも、ご自身が病院へ入院する際に、娘様に
「もしもの時はこの洋服を...。」
と、お願いしていた様でした。

娘様も、母の希望が叶い、
「これで良かったです。」と仰っておりました。

激動の時代を乗り越えて来られた故人様。
皆様での温かいお見送りとなりました。