家族葬エピソード574：「10代の喪主様」：家族葬エピソード｜【公式】大分市・別府市・豊後大野市での家族葬・葬儀・葬式なら備庵（ビアン・びあん）・判田台会館

家族葬エピソード574：「10代の喪主様」

今回お手伝いさせて頂きましたお見送りは50代の女性の方でございました。

喪主様は私がお式に携わった中でも一番若い10代のご長男様がつとめられました。
宗教的なお式はせずに近い方のみでお別れをしたいとのご希望でございました。

皆様でのご納棺のお手伝いにに入らせて頂きました。
妹様、お祖母様、故人様の弟様がいらっしゃり皆様でお体を拭いて頂き、旅立ちの支度をしご納棺致しました。
お柩の中をご兄妹でじっと見つめられ,
まだ戸惑っていらっしゃるように見えました。
お祖母様は、
「もう、ゆっくりしたらいいよ。」
と、頭を撫でながら話しかけていらっしゃいました。
ご納棺が終わり皆様にはゆっくりお部屋で過ごして頂きました。

翌日、お部屋に伺ったところ、ご兄妹は学校の制服を着られ、お別れの時が来るのをお待ちでした...
皆様にお花を納めて頂きながら、お別れのお声掛けもされ、お車にお乗せする際もお手伝い頂きました。
ポツポツと雨の降る中でのご出棺でごさいました。

同じ年代の故人様に自分を重ね、ご兄妹に私の子供達を重ね、胸が締め付けられるようでこざいました。
お車を見送りながらご兄妹が悲しみを乗り越えて行けるように願いながら手を合わせお見送り致しました。
ご兄妹の事を思い切なさの残るお式でございました。