家族葬エピソード573：「最後の接吻をします！」：家族葬エピソード｜【公式】大分市・別府市・豊後大野市での家族葬・葬儀・葬式なら備庵（ビアン・びあん）・判田台会館

家族葬エピソード573：「最後の接吻をします！」

ご葬儀前夜、「まだ棺に入れてほしくない」とのご家族様方のお気持ちを尊重し、
お布団に寝かせたままご家族揃って過ごす最後の夜をお過ごしいただきました。

ご葬儀当日の朝、皆様の手をお借りしてお棺へ。
たくさん声をかけられるご家族様のお姿は、離れがたい想いが一層募っているように見えました。
式場へとご移動ののち、片時も傍を離れないご家族様のお姿にお柩の蓋を開けさせていただくと,
とても喜んでくださり、開式直前までお好きな曲をかけられたり、お顔に触れたり、声をかけられながら、
お過ごしでした。

「日頃は全然思わんかったけど、今思うとね...」
いつも傍で寄り添ってきた奥様から溢れる感謝の想い。
ご主人様のことをよくご存知の奥様は
「明るく送りださんとね！」
と、お別れに対する想いを教えてくださいました。

お別れの時。
「お父さんが一番好きだった私が、最後の接吻をします！」
と宣言し、最後の口づけをなさった奥様。

子供様方の笑い声溢れる和やかな雰囲気に包まれた中、
「よく喧嘩してる時は、『来世は違う人と結婚する』って悪びれず言ってしまったけど、
あなたごめんなさい。絶対、生まれ変わってもあなたと結婚する。また私を選んで...」
少し寂しさを見せた奥様の想いに、ご主人様は微笑まれているような気がしました。

「ワガママ聞いてくれてありがとう。ゆっくりお別れができました」
なによりのお言葉をいただき安心しました。
これからも見送る方の想いを大切にしていきたいです。