家族葬エピソード568：「私も、あなた達みたいな夫婦になります。」：家族葬エピソード｜【公式】大分市・別府市・豊後大野市での家族葬・葬儀・葬式なら備庵（ビアン・びあん）・判田台会館

家族葬エピソード568：「私も、あなた達みたいな夫婦になります。」

今回お手伝いさせて頂きましたお式の故人様は100才を超える男性の方でございました。
喪主様は一緒に住んでおられたご長女様がつとめられました。

真面目で、穏やかで、温厚な性格でいらした故人様。
筆を使って書く【書】がご趣味で、ご自分と向き合いながら筆を走らせておられたそうです。
詩吟もお好きでお部屋でよく吟じておられたとか...

メモリアルコーナーには数年前に旅立たれた奥様とのお写真、ご長女様が小さいときに行かれた家族旅行のお写真を飾らせて頂きました。
「こうして見ると私達が小さい時の写真って本当に少なくて、母と写ってる写真ばかりだなぁと...
母のことが大好きだったから母のところに『やっと行ける』って喜んでるのかもしれません。」
少し寂しそうに、ホッとされたように1枚、1枚お写真のお話をお伺い致しました。

甘い物あんこの和菓子、焼酎のお湯割りが大好きで毎日のように食べて、夕食の時晩酌されておられたそうです。
お供えには、和菓子と焼酎のお湯割りをご準備させて頂きました。

お別れの時、皆様にお花を取って頂きお別れの言葉と一緒にお柩に納めて頂きました。
お供えの和菓子を1つ1つ丁寧に入れながら
「百歳まで来れたんだからもういいよね。おつかれさま。
最後の最後まで焼酎のお湯割り飲めて良かったね〜」
ご長女様のお言葉に和やかな雰囲気になりました。

「私も、あなた達みたいな夫婦になります。」
ご長女様が最後のお別れの言葉を言われお蓋を閉めさせて頂きました。
ご長女様のお心のこもったお別れの言葉が爽やかで笑顔でお車をお見送り致しました。

笑顔で奥様と逢われているお姿が感じられるようなお式でございました。