家族葬エピソード551:「生まれた日に亡くなられる方は...」


十数年前、友人の奥様が若くして亡くなりました。
家族ぐるみでの付き合いでしたので、訃報を聞きすぐに自宅に向かいました。
ご安置されている奥様の傍らで友人は肩を落としずっと泣いていました。
「迷惑ばかりかけて悪かった、俺のせいやな、俺のせいや...」と泣き崩れる友人。
実際、ホントに奥様は苦労をかけられたと私は思ってましたが、
会った時はいつも明るくお揃いのペンダントを身に着けていました。

「○○ちゃんは、大丈夫?」
と、娘様に声をかけると、
「今日、お母さん誕生日やったんよ、」
と、泣きながらポツリと...

私がこの仕事を始めてすぐの頃、あるお寺様が、
「生まれた日に亡くなる人生は、長くても短くても幸せな人生だったと思いますよ」
と、言われてた事を思い出し、友人にその話をしました。
すると、
「ホントか?ホントにこいつ幸せやったんか?いや、嘘でもいい、ありがとな、ありがとう」
と、泣きながらも、お母さんしあわせやったんや!と 子供達の肩を抱いていました。
それから、会うたびに「あの言葉で俺達家族は救われた」といつも言うようになりました。

今となっては、どのお寺様だったかも、忘れてしまいましたが、人の言葉で気持ちを救うということはほんとにあるんだ...とその時強く感じ、
ご法話をお聞きするときは、大事な時間だと思ってます。


今回の故人様も、亡くなられた日がお誕生日の方でした。
喪主様は、息子様で明るく元気な方、という印象でした。

お参りをされる親戚の方達が、お柩を囲みお顔をみて喪主様とお話をされていました。

「そーとー苦労して大変な人生やったけど、穏やかな顔になってるやろ」
「そーやなぁ、いい顔してるわ、」
「苦労しかしてないんやないかと思うんやけどな」
と、喪主様が、少し悲しそうな顔をされていました。
私は側にいたので、
「以前、生まれた日に亡くなられる方は幸せな人生だったとお聞きしたことがあります」

と、言うと、喪主様は
「本当ですか?でも、誕生日に亡くなるちすごいことや。お母さん、幸せやったか?」
と、故人様のお顔を見つめられていました。

読経も終わり最後、喪主様からのご挨拶となりました。
最初は元気よくお話されていましたが、急に涙が溢れてきて頑張って最後までご挨拶を終えました。
ご出棺前に、喪主様が近寄ってこられ、
「話してたら急にあんなん言われた事を思い出して泣いてしまったわ、ガラじゃないんやけど...」
と、照れくさそうにおっしゃていました。

出棺後、戻ってみえた時も、
「あの言葉を思い出したら泣けてきた。幸せと思ってくれてたんか...と...
キャラやないんやけどな。でも、心が、救われたわ」
と笑顔でお話していただけました。

根拠のないことかもしれませんが、私自身もその言葉を信じており、すくわれる方たちがいる。よかった...と心から思いました。

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