家族葬エピソード523:「いつも、畑仕事ばかりしていて、本当に働き者の母でした。」
ご納棺より入らせていただきました。
お身内の方に囲まれて、「綺麗になったー!」そんなお声も聞かれました。
こ納棺後は、式場の方へとご移動させていただきました。
故人様は90代の女性の方でした。
お参りにみえる方々、皆様、
「ほんと、綺麗やね」「眠っているようで、起きそうやな」
そのように言われておりました。
喪主様の奥様も度々お柩の傍に行かれては
静かに見守るように寄り添っておりました。
「今までほとんど、お化粧なんてしない母でしたので...
シミひとつない! 肌が羨ましいくらい綺麗で...。」
そのように仰っておりました。
「いつも、畑仕事ばかりしていて、本当に働き者の母でした。
手先が器用で、よくビニール紐で、吊り下げる物を作ってくれたり...
あと、手作りのおまんじゅう! よく作ってくれていたんです。」
そのように話されておりました。
葬儀では、通夜でお参り出来なかった、ご近所の方々もおみえになり、
賑やかなお見送りとなりました。
お孫様がお通夜の後に、沢山の折り鶴など折っていてくださり、お好きだった、みかんや黒砂糖と一緒にお供えさせていただきました。
「手先が器用なのは、お孫様もご一緒ですね。」
と、奥様とお話すると、
「ほんとに!そこは受け継いでいるかもしれませんね。」
そのようにお話させていただきながら、お式は開式しました。
無事にお式も終了し、お別れの時。
皆様、想い思いのお花を沢山手向けていただきました。
お柩いっぱい、綺麗なお花に包まれた故人様はとても綺麗でした。
最後のお別れに...涙を流され悲しまれるお声も聞かれました。
皆様ゆっくりとお別れをしていただき、お見送りの方々と手を合わせて、ご出棺となりました。
前日とお式の間も降っていた雨もやみ、晴れ間が心地良い中のお見送りでございました。