家族葬エピソード462：「『結婚おめでとう』の手紙｣：家族葬エピソード｜【公式】大分市・別府市・豊後大野市での家族葬・葬儀・葬式なら備庵（ビアン・びあん）・判田台会館

家族葬エピソード462：「『結婚おめでとう』の手紙｣

今回お手伝いさせて頂きましたお式の故人様は、８０歳代の男性の方でございました。
喪主様は長年連れ添われた奥様がつとめられました。

お話が好きな奥様は、故人様との出逢いから結婚、どんな風に一緒に人生を歩いて来られたかお話してくださいました。
そのお話からどれだけ故人様の事を好きだったのかとても良くわかりました。

「真面目で、優しくて、県外から大分に仕事のために引っ越してきて、慣れない環境で戸惑っていた私達家族を一生懸命守って大切にしてくれたんよ」
こちらが恥ずかしくなるくらい嬉しそうにお話して下さいました。

釣りがお好きでブリやタイを釣りに行っては、さばいて刺身にしてみんなに振る舞って美味しそうに食べる、みんなの喜ぶ顔を見るのを楽しみにされておられたそうです。
思い出コーナーには愛用の釣り竿やうきを飾らせていただきました。
旅立たれた先でも大好きな釣りに行けるようにいつも着ていたジャケット、シャツ、帽子はお父さんが困らないように持たせてあげたいとお柩に納めさせて頂きました。

お式は粛々と進み、最後に奥様からお礼の言葉がありました。
お父さんとの出会い、お互いの印象や新婚旅行に出発する時のエピソード...
子供が産まれた時の感激、引っ越してたときの苦労。
話されて行くうち感極まってポロポロと涙を流されながらのお話となりました。

皆様が入れて差し上げたいお花を選んで入れて頂き、お声掛けをして頂きました。
ご閉棺の時に奥様が
『これも入れて欲しい』
と新婚旅行の出発の時に会社の同僚の方が作ってくれた『結婚おめでとう』の手紙を入れられご閉棺となりました。

出発したお車を見送りながら奥様の旦那様のことをお話する時の笑顔が思い出されるお式でございました。