家族葬エピソード449：｢家族葬がこんなにあたたかいものとは思ってませんでした｣：家族葬エピソード｜【公式】大分市・別府市・豊後大野市での家族葬・葬儀・葬式なら備庵（ビアン・びあん）・判田台会館

家族葬エピソード449：｢家族葬がこんなにあたたかいものとは思ってませんでした｣

故人様は、数ヶ月前まで『まだまだ生きるんだ！今が一番元気！』とお元気でいらっしゃった90代のお父様。

ご自宅できゅうりやナスなどの野菜作りに精を出され、そのイメージで思い出コーナーを用意させていただき、お好きでいらっしゃったおはぎや回転焼きをお供えさせていただきました。
「野菜を作ってはみんなに配るのが好きでねぇ」
「甘いものに目がなくて！」
娘様は顔を綻ばせ、たくさんの思い出をお話ししてくださいました。

この時期だからと心を悩ませ、近しい身内だけでと家族葬に決められた娘様。
一目だけでも...とお世話になった方々よりご希望があり、担当者より提案の元、お式の前後のお時間で安心してお参りいただけるよう対応させていただきました。

「初めてのことで不安だらけ...」と娘様。
私共でしっかりお手伝いさせていただくことに加え
「何かあればこちらからお声掛けいたします。気になることがあれば近くに居ますのでなんでもおっしゃってくださいね」
とお伝えすると、ホッとした表情をされ、ゆっくりお過ごしでいらっしゃいました。
ふと気になったことなどがあると、すぐ私の元へ寄り、頼ってくださったことがとても嬉しく思いました。

お参り方がお見えになり
「よく声を掛けてもらいました」
「なんと言われようと一生懸命頑張った人です」
「『わしの葬式の時は頼むで！』と言われてたので、約束を果たせて感慨深いです」
慕われていらっしゃったお父様のお姿を知り、励まされ、娘様も涙を浮かべていらっしゃいました。
共に偲ばれた時間は、娘様にとって温もりに満たされたことと思います。

「家族葬って暗くて寂しいイメージだった...こんなにあたたかいものとは思ってませんでした。いろいろとありがとね！」
なによりのお言葉をいただき、晴れやかな笑顔を見せてくださった娘様のお姿にとても安心致しました。

お別れの形は様々ございます。
限られた時間の中で心残りのないお別れをしていただくことが、私共の願いです。