家族葬エピソード440：｢ホントにいつもにこやかで｣：家族葬エピソード｜【公式】大分市・別府市・豊後大野市での家族葬・葬儀・葬式なら備庵（ビアン・びあん）・判田台会館

家族葬エピソード440：｢ホントにいつもにこやかで｣

ご相談にみえたのは甥子様。
「叔母様が入院されている。
見送りは自分一人か来ても後一人、お墓はあるので、火葬をしてお骨になってそのまま納骨をしたい」
という内容でした。
「祖父母の時にお付き添いをしていた寺はあるが、今は全くお付き合いない。
実はお墓も山の奥にあり、ゆくゆくは墓じまいも考えている、が全て自分がとりおこなうので、、」
と頭を悩まされているご様子でした。
ご提案として、火葬のみをおこなう事、お付き添いをしてお別れをし火葬、一度お経をあげてお別れ後火葬、の3つ説明させていただきました。
少しお時間があるようでしたら、ゆっくり考えてみてください、とのお話をさせていただきました。

数日後、叔母様が亡くなられたとの連絡がありました。
「叔父が県外にいるが、お別れに来てくれることになったと言う事で、お経もあげてもらって葬儀をしたい」
とのご希望でした。
私は「よかった、、お一人の寂しい見送りではなくなった」
と思い喪主様を見るとこちらを見て少し笑顔でうなずかれていました。

ご葬儀当日は、弟様夫妻と長い間故人様のお世話をされていた施設のかたもみえていただけました。

お経が終わり、皆様でお花入れをしていると施設の方が
「この遺影写真のように笑ってる顔しか思い出せません。
ホントにいつもにこやかで、、」
とお顔をジッと見つめ涙ぐまれていました。
あたたかな気持ちで、お世話をされていたのだろうと感じました。
喪主様達も、そのお気持ちに触れ施設の方に感謝のお言葉を伝えられ、とてもなごやかなお別れとなりました。

出棺前に、喪主様から
「叔母が大事に想っていた人達が来てくれて、いいお別れができました。
よかったです」
とおっしゃっていただきました。

ご遺族、施設の方の、とても優しい気持ちにふれさせて頂いたお別れとなりました。