家族葬エピソード438：｢相手のお気持ちに寄り添えるように｣：家族葬エピソード｜【公式】大分市・別府市・豊後大野市での家族葬・葬儀・葬式なら備庵（ビアン・びあん）・判田台会館

家族葬エピソード438：｢相手のお気持ちに寄り添えるように｣

今回お見送りをされるのは姪の方。
お母様の妹様が亡くなられました。

故人様は結婚されてなく、お母様は、先に亡くなられておりお見送りは姪の喪主様と後見人の方、お二人となりました。

菩提寺は県外でお墓もそちらにある。
始めはお骨になって寺に行き、お経をあげて頂いて納骨をする、という火葬だけしてもらえればよいというお話でした。
しかし、よく話を聞くと
「お別れには沢山のお花を入れてあげたい」
「できれば別府の地でお経をあげてもらいたい」
「お骨をお寺様にたくして納骨をしていただきたい」
とのご希望でした。
しかし、
「お寺様に火葬が終わるまで待っていただくのは、とても気が引ける」と随分悩まれていました。

色々と話し合い、まずは沢山お花を手向けていただき火葬をし、ダビにふされてからお寺様の到着を待ち葬儀を行なう。
最後にお骨をお寺様に持ち帰っていただく、ということになりました。

当日はあいにくの大雨で、県外からみえるお寺様の事を心配しつつ、喪主様達とお骨になった故人様とお待ちしていました。
すると思ったより早く到着され、道中大変でしたでしょうがそのような素振りを微塵も見せずに、笑顔で
「遅くなりました」
と若院様。
疲れを一切見せずに読経を唱えていただき、最後はお骨を大事そうに車に乗せて戻って行かれました。

喪主様は
「お寺様に無理を言ってでも来ていただいてよかったです。
安心しました。
とてもりっぱなお経で叔母も喜んでくれてると思うし、私もこのような形でよかったと思います」
と話はじめの時とは全く違う笑顔を見せていただきました。

喪家様が、何を望まれているか、ホントはどうしたいのか、相手のお気持ちに寄り添い、考え、安心してご満足していただく事の大切さを、また学ばせていただきました。