家族葬エピソード432:「『お父さん!買い物いくでっ』ち言ったら起きてきそうやろ」
「菓子パンはずっと好きでいっつも食べてたんですよ。
でも...最後の入院で『食べたい』と言っていたのがこの芋けんぴだったんですよ」
最初にお話しを伺った時に教えていただいた菓子パンと芋けんぴをサプライズでお供えさせて頂いた時に言われたお言葉です。
今回お手伝いさせて頂きました故人様は長い闘病生活をされておられた60代の男性の方でございました。
喪主様は、その闘病生活をずっと支えておられた奥様がつとめられました。
ご家族をとても大切にされるお優しい方。
真面目で仕事熱心。
長年バスの運転手をされご利用者様にもとても愛された方だったそうでございます。
バス会社を定年退職されてからは子供達を乗せるスクールバスの運転手として働かれておられ、子供達の成長をご自分のお孫様のように嬉しそうに見守っておられたとお伺いいたしました。
思い出コーナーには長年お勤めされ愛車として乗られていたバスの写真、愛用の帽子を飾らせていただきました。
思い出コーナーにご親族様が集まられ故人様が現役で運転手をされておられた時のお話や、愛用の帽子を被って一緒に出掛けた時のお話しを楽しそうにお話しされて皆様、お一人お一人が故人様と過ごされた時間を思い出しておられました。
奥様は皆様のお話に目頭を抑えながら、時に笑いながら嬉しそうに聞いておられました。
お式が終わり皆様で、長く闘病生活された故人様へ労いのお言葉をかけていただきながらお柩にお花を入れていただきました。
「はい、菓子パンで!甘いの好きやったけんな。はい、芋けんぴ!食べたい、食べたい言いよったやろ」
奥様の手で納めていただきました。ご愛用の帽子を手渡したところ
「被せてもいいですか?...買い物行くよーっち言うとこの帽子をスッと被って一緒に行ってくれよったんよ」
奥様の手で被せていただきました。
「あーいつものお父さんや~
『お父さん!買い物いくでっ。』
ち言ったら起きてきそうやろ?」
ポロポロと涙をこぼされながら最後にお顔を触られご閉棺となりました。
故人様のお隣に座られた奥様。道々でどんなお話をするのでしょうか。ご夫婦の深い愛情を感じたお式でございました。
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