家族葬エピソード429:「2人でよくここですごしたんよ」

故人様は80代の男性でした。

少し疲れた様子の奥様に変わり、娘様、特に長女様が殆どの手配を取り仕切っていました。
それはとても明るく。
(なんて朗らかな娘さんなんだろう)
と思いながら私達スタッフもお式の準備を進めていました。

しばらくし、スタッフ全員でスケジュールの話をしていた時、担当者から
「長女さま、もしかしたら明日来れないかもしれない」
と言われました。
体調が悪く入院される。と...。
「え!そんなに体調が悪いの?」
どこか信じらずそう思いましたが、明るく振る舞う皆様に対し私達も最後までしっかりとご対応しなければいけないとおもいました。

初めは考えていなかった様ですが、お孫様達のお別れの言葉を添えられる事になりました。
一緒にリハーサルをしたのですが、ワイワイと、まるで発表会のリハーサルのようです。
それからも故人様のために次々とご提案をいただき
「本当に仲の良いご家族だったんだなー」
とあたたかい気持ちになりました。

葬儀の日、参加が心配されていた長女様がおみえになりました。
「良かった...」
と思いお迎えすると
「先生にお願いして明日にしてもらったんです」
とにこやかに仰いました。

お別れの言葉の時、代表してお一人のお孫様がお話をはじめました。
「いつもいつも優しく迎え、声をかけてくれてありがとう。ずっと大好き。じいちゃんの孫で良かったよ」
と涙で声を詰まらせながら、やっとの思いで最後まで言う事ができました。
つとめて明るくされていた他のご親族の方々からも嗚咽が聞こえてきて胸が締め付けられました。

お別れの時、お柩の中に沢山のお花が手向けられました。
お柩を覗き込み、ひ孫様が「キレイー」と嬉しそうにしている姿を見て、ご親族の皆様も微笑ましく思っているようでした。
そして静かにお柩の蓋は閉じられ出棺いたしました。

火葬の後、ご自宅にお伺いしました。
ご家族様は吹っ切れたご様子で私達を招き入れてくださいました。
見晴らしの良い窓辺に私達を連れて行き、
「主人と2人でよくここですごしたんよ」
と奥様は少し懐かしげにおっしゃいました。

「みんな主人が大好きでね、いつも誰かかれか居る状態!」と。
その後もまるで私たちも家族の一員の様に接してくださり、故人様のお話を聞かせてくださいました。

お暇するときに、奥様のお体が気になり
「無理されず何か気がかりな事があったら連絡してください」
とお伝えすると
「はい!すぐする!」
とチャーミングに仰いました。

長女様にもお声をかけると
「明日、行ってきます!」
と明るく手をふってくださったのがとても印象的でした。

明日から入院される長女様の早い回復と奥様の心労が早く癒えますよう願います。

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