家族葬エピソード421:「不思議な偶然」
故人様は80代の女性でした。
私達スタッフが式場に着いた物音を察したのか2階から1人の男性が降りて来られました。
それは故人様のご長男さまでした。
ご挨拶を交わした後も式場内の喪主席に座りお母様の遺影写真をご覧になっていました。
まだまだ開式までは時間があり、お一人のご様子だったので
「ゆっくりしていただいてて良いですよ」
とお声をかけましたが
「はい」
と微笑まれその場から離れることはありませんでした。
その後もお式の準備の為にそばを通るたび喪主様にお声をかけてくださり色々なことを伺うことができました。
「おたくから頂いたお花、偶然にも母が大好きだった花だったんですよ!自分で育てるくらい好きで!」
「母が亡くなった時ケアマネさんに連絡したら1番最初にお世話してくれた方で、もう何年も会ってなかったのに母が会わせてくれたのかなぁ」
と不思議な偶然をしみじみと語っておられました。
それからは堰を切ったかのようにお母様の生い立ちや性格、好物や近年の状況などをお話してくださいました。
その時、「あぁ、お母様との思い出を誰かと分かち合いたかったんだな...」と感じ、しばらくその場で一緒にお話をさせていただきました。
私は頷くだけでしたが、優しい表情でおはなしされる喪主様をみてとても嬉しくおもいました。
しばらくして奥様と娘様、ご親族が到着しました。
喪主様は明るい表情になり皆様で控室に向かい時間までゆっくり過ごされました。
開式前になり、皆様少し緊張気味にお席に座っていらっしゃいました。
お焼香にすすむのがどなたも心配な様で、全員でリハーサルを行うほどでした。
「大丈夫ですよ」とお伝えしましたが「ハイ!」というお返事はやや緊張している様でした。
いよいよ本番です。焼香にご案内する私もいつになく緊張しています。
まずは喪主様。滞りなくお席に戻って来られました。
次に奥様。大丈夫です!ちゃんとできてます。私と目をあわされ、安心したご様子で着席されました。
つづくご親族様、お子様もホッとした様子で着席されました。
どなたもお席に戻られる際、私の方を見てくださり安心した表情をしてくださったのが印象的でした。
出棺の時、急に雨が降り出し慌ててお車にご案内しました。
言葉をあまり交わす事が出来ませんでしたが、車の中から何度も頭をさげてくださる皆様に胸が熱くなりました。
そこにいるだけで安心するスタッフ。そんなスタッフになれればとしみじみ思いました。
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