家族葬エピソード398:「わからないことを少しずつ」
故人様は80代の男性でした。
ここ数年は施設で過ごされていましたが、人柄もよくスタッフの皆さんからとても慕われていました。
それを物語るように、思い出コーナーには施設のスタッフから贈られた色紙やお写真が沢山並べられていました。
どのお写真もとても良い表情をされ、にこやかなものばかり。
いきいきとしたそのお姿に、「あー穏やかな時間を過ごされていたんだなー」と思わせるものでした。
最後は自宅で過ごさせてあげたいとの喪主様のご意向で、故人様は1日ご自宅で過ごされ、通夜の日の午後式場にいらっしゃいました。
長男である喪主様は泣き腫らしたような目で無理矢理笑顔をつくり私達スタッフに頭を下げられました。
親族の方も次々集まり始め、一人一人に頭を下げる喪主様のお姿にとても胸が締め付けられました。
近しい方が少しずつ集まり始め、やっと喪主様の表情が安堵に包まれたように変わっていき私達スタッフにもお声をかけてくださるようになりました。
わからないことを少しずつ。
一つずつ解決し穏やかにソファに腰掛ける喪主様を見とどけながら「少しでもお力になれたらなぁ」とおもいました。
お式が始まり喪主様のご挨拶がはじまりました。
大柄な喪主様でしたが遠くから見ていても震えながら懸命にお話されているのがわかりました。
言葉を詰まらせながら一生懸命話している喪主様をあたたかい目で見守られている皆様でした。
長がった闘病生活を労い、苦痛から解放され「よかったね」という故人様への思いと、失ってしまった悲しみが入り混じった複雑な心境を切々と述べられていました。
出棺の時には私達スタッフ全員にわざわざお礼を言いに来てくださいました。
喪主様のお人柄から故人様もきっと皆様から愛されていたのだろうと思うと共に、私は喪主様の支えになれただろうかと自問させられたお式でした。
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