家族葬エピソード384:「こんなな見送りする人は居ないやろう」
60代の男性のお見送りでした。
式場には、故人様の奥様とお兄様がずっと一緒に付き添い、傍にいらっしゃいました。
お子様も居ないご夫婦でしたので、一人になった妹さんを想う、お兄様の優しさ溢れたご様子が見受けられました。
時に優しく、言葉を掛けては、お話をされておりました。
私共スタッフにも、明るく接してくれる、頼もしいお兄様でした。
葬儀の日の朝、お部屋に入らせていただき、ご挨拶とお参りをさせていただいたのち、お兄様より
「今日も頼むよ!」
とお声をかけていただきました。
お式の前には、そのほかのご親族様方と椅子にかけて、コーヒーを飲まれたりゆっくりと過ごされておりました。
儀式も終わり、喪主様に代わり、お兄様より皆様へのお礼のお言葉がございました。
ご参列いただいた皆様への丁重なご挨拶。
そして、これから一人になってしまう喪主である、妹様の事。
心配なので皆様一人一人に頼みます。
とのご挨拶でございました。
横に一緒に立たれた喪主様もぐっと目を瞑り寂しそうな様子が感じられました。
その後、お花を手向けていただく際は、皆様でお声掛けされながら手向けていただきました。
お兄様は一度、お花を入れられた後、一歩下がり、お経を唱えていました。
お柩の蓋を閉じる前に、
「皆んなで般若心経を唱えたい」
とのご意向で、そのようにさせていただきました。
ご出棺前にお兄様が
「こんなな見送りする人は居ないやろう...色々と迷惑かけたな。だけど、ありがとうな」
と話されておりました。
後、素敵なネクタイを見せてくれて、ネクタイには般若心経のお経が描かれていました。
「これをあの人にも勧めたのに」
と担当者を見ながらにこっと笑い、車に乗られてご出棺となりました。
これから一人で生きていく妹様を優しく想う、お兄様の大きく包み込むような優しさに溢れた温かいお見送りとなりました。
色々な形のお見送り。
改めてやり甲斐のある仕事だと感じさせていただきました。
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