家族葬エピソード372:「ばあちゃん、私はいい孫やったかな?」
大正生まれの故人様。
保健師や助産師、看護師など自分のことよりも人のためにご生涯を捧げてこられた女性でした。
故人様にとってかけがえのない一人娘様、そしてそのご家族様。
遺族控室では娘様ご家族が和やかに過ごされ、用意させていただいた折り紙にそれぞれの想いを綴り、折り鶴やヒコウキなど思い思いにたくさん折られているお姿がありました。
そして、故人様へ持たせてあげたい物などもたくさん用意されており、ご納棺の儀ではみなさまの手でお柩の中へ納めていただき、お柩の蓋の上には色とりどりの折り紙が綺麗に飾られ、色を添えました。
お式が始まる前、おひとりのお孫様がどこか暗いような真剣な表情でご遺影写真を見つめお過ごしでした。
声をかけると、こちらを心配させないように振る舞うお姿にそれ以上は踏み込めず、ただ見守っておりました。
お式が始まり、お孫様からのお別れのお言葉となりました。
お式の前の表情とは変わらず、緊張とは違う何かを感じていました。
「ばあちゃん、私はいい孫やったかな?」
涙声で発せられた第一声に、胸が締め付けられました。
故人様とは一番ケンカをよくしていたというお孫様。
生きている間は当たり前だった日常...故人様の死を目の当たりにして後悔の想いでいっぱいでした。
多くの後悔と寂しさに崩れそうになりながらも、今まで言えなかった謝罪と感謝の想いを素直に精一杯伝えられるお姿に、目に込み上げてくるものがありました。
ご遺影写真をまっすぐに見つめ一礼されたお孫様の表情は、一点の曇りもなく柔らかい表情に変わっていました。
お別れの時。
色とりどりのお花とともに皆様の想いをたくさん手向け、思い出話をしながらたくさん笑い、たくさん涙し、労いと感謝を伝えられるご家族様のお姿。
大好きなご家族に囲まれ、お柩の中で眠る故人様の表情は幸せの表れのようにも見えました。
心残りがないように多くの想いを注ぐことができた時、心に残るお別れになると、ご家族様を見ていて感じられたお別れでございました。
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