家族葬エピソード365：「また、三人で旅行に行きたいなぁ｣：家族葬エピソード｜【公式】大分市・別府市・豊後大野市での家族葬・葬儀・葬式なら備庵（ビアン・びあん）・判田台会館

家族葬エピソード365：「また、三人で旅行に行きたいなぁ｣

今回お手伝いさせて頂きましたお式の故人様は70代の女性の方でございました。

早くにご主人を亡くされた故人様はリゾートホテルで配膳の仕事をされながら女手一つで一人っ子のご長女様を育てられたとても強く、たくましい頑張り屋な方だったとお伺い致しました。
「優しい母親役と、厳しく強い父親役。一人で二人分愛情をくれました」
祭壇のお写真を見ながらお話し下さいました。

仕事柄でしょうかお話し好きで明るく、誰にでも気配りができ職場では皆様に頼りにされておられたそうです。
ご趣味のカラオケにはお仲間とよく行かれ女性、男性歌手問わず演歌を歌われたそうで
「演歌を歌うと『頑張ろう！』と思える」
と、言われておられたそうです。

もう一つのご趣味は旅行。
親子とお孫様とで行かれた鹿児島・知覧への旅行の思い出をずっと話され
「また、三人で旅行に行きたいなぁ」
と、願われておられたそうです。
「体調が悪くなってきてからも、三人で行った旅行の事をハッキリ覚えていて行った所や、
食べた物の事を凄く嬉しそうに話して...母の中で忘れられない思い出になっていたことが嬉しいですね。
親孝行出来た。」
ご長女様が、思い出コーナーに展示させて頂いた知覧展望台の写真を見ながら話してくださいました。

故人様に近いご親族様、ご近所で親しくされていたお二人のご友人が来られ見送りされました。
お花と、お好きだった焼き塩サバをお柩に納め皆様にお声掛けして頂きご閉棺致しました。

お車に乗せたお柩に
「やっとゆっくり出来るなぁ～お母さん。お父さんのところで二人でゆっくりして」
涙を流しながらお柩をポンポンと叩いて話しかけられておられた長女様が付き添われご出棺となりました。

お二人で生きて来られた強い絆を感じたお式でございました。