家族葬エピソード358:「昔の女房には悪いが今のほうがそーとー綺麗や」
生前、癌の宣告をされた際、奥様ご自身が
「遺影写真には、これを使って!」
と託されたお写真。
今より10歳ほど、お若いものでした。
自分の死を覚悟した奥様をご主人はどのように受け止めたのか、、、
出来上がった遺影写真を、お持ちすると
「うん、いいんやないか、、」
と、一言おっしゃった後に、
「昔の女房には悪いが今のほうがそーとー綺麗や。ちょっと顔を見てあげて!」
と言われ、お顔を拝見させていただきました。
色白でとても穏やかなお顔でした。
「確かに今の方がお綺麗ですね」
と答えると
「そうやろ?そうなんや、昔の女房には悪いんやけどな、、」
と何度も何度もつぶやきながら、ご遺影の写真を見つめられていました。
その後、お供えのご飯を控室にお持ちすると丁度皆様もお昼をとろうとされていました。
「また、後から来ます」
とドアを閉めようとすると
「ちょっと待って」
とご主人様。
「ご飯、好きやったんや。治療でずっと食べれてなく、自分たちだけご飯食べるのは気が引けてた。供えてくれ」
と
「よかった。これで気兼ねなく昼飯食べれるわ」
とにこやかな表情をされていました。
最初は、
「人間、死んだらおわりや」
「焼いて灰になるだけや」
と少し諦めた、後ろ向きのお言葉をおっしゃられていましたが、愛情の裏返し、寂しい気持ちなんだと感じ、奥様のことを大事にされていたのだと伝わってきました。
1年ほど前に急に息子様を亡くされ、今回奥様。
気を落とされて当然ですが、気丈に振る舞うご主人とお話するたびに心が痛みました。
息子様のお骨はまだご自宅。奥様のお骨も一緒に置いとく。自分が死んだら3人一緒に墓に納骨してもらう、と、何度も言われていて、ご主人のご家族に対する想いの深さが伝わってきました。
よくお話され明るく振る舞われていたご主人でしたが、最後のお別れの時、初めて奥様の頬を撫でられ
「よく、頑張ったなぁ、頑張った、、」
涙が溢れ、優しく何度も何度もお気持ちを伝えられてました。
厳しい寒さが続く中、春のようにあたたかな日差しの中でのご出棺となりました。
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