家族葬エピソード341：「喜んでると思います『これこれ、このラーメンよ』って」
「わぁ～とても母らしい写真です。ありがとうございます」
祭壇に飾るお写真をお見せしたとき皆様大変喜んでいただきました。
ピンク色の桜を思わせる背景にシックな黒い洋服を着られはにかんだ笑顔のお写真でございました。
今回お手伝いさせて頂きましたお式の故人様は85歳の女性でございました。
故人様は産まれて２ヶ月で教会で洗礼を受けたクリスチャンで今回のお式もキリスト教のお式で行いました。
喪主様は三姉妹のご長女様がつとめられました。
三女様よりぜひ飾って貰いたいと預かったお写真には、デイサービスの方と撮られたクリスマスのお写真、ひ孫様を抱っこされたお写真、三世代で撮られた記念写真。
どれも笑顔の思い出一杯のお写真ばかりでございました。
ご病気になる前はとても社交的でお洒落。
納棺の際にもとても綺麗なピンク色のスカーフを巻いて桜色の口紅を付けておられとてもお洒落でございました。
「元気な時には国内旅行や海外旅行にもよく行ってたけど、病気になってからは私達三人とたまに行く温泉を凄く楽しみにしてて、最後に会いに行った時に『温泉行きたいなぁ』って言ってたんだけど...。
みんなでもう一度行けなかった事が心残りだったね」
皆様で祭壇のお写真を見られながらお話しされておられました。
お刺身、ラーメン、お饅頭がお好きだった故人様。お供えにはお刺身とご親族様がご用意されたお饅頭やお煎餅をお供えさせて頂きました。
ラーメンのお供えは難しかったためローソクで作ったラーメンキャンドルをご用心致しました。
「わぁ～こんなローソクがあるんですね～母が好きだったラーメンにそっくりです。喜んでると思います『これこれ、このラーメンよ』って」
お式は牧師様がいらっしゃり、皆様で聖歌を歌い牧師様と一緒に詩編を読んだりと全員でおくって差し上げるお式でございました。
お別れの時、お柩のお蓋を開け牧師様をはじめに皆様お一人、お一人がピンクのカーネーションを献花して頂き、祭壇のお花と折り紙、お手紙も全てお柩に入れて頂きました。最後に皆様でお祈りをし、ご閉棺とさせて頂きました。
十字架の棺掛を掛けお乗せしたお車に一礼しご出棺となりました。
スタッフも聖歌を歌ったりといつもと違う幻想的なお式でございました。
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