家族葬エピソード335:「ご自慢の魚拓」
故人様は70代の男性でした。
遺影写真に写る故人様はとてもハツラツとした表情をされていました。
海をバックに満面の笑みです。
海釣りが大好きで、ご家族様が持ってきてくださった思い出の品々は、やはり釣りにまつわるものばかりでした。
中でも特に大事にされていたのが魚拓だったそうで、式場には色々な種類の魚拓が沢山飾られていました。
「大きな魚ですねー!」
と驚き、ご家族様に声を掛けると、
「そうでしょ!これが自慢だったみたい。ずっと大事にしてたんですよー」
と懐かしげにおはなしされていました。
しばらくお話をきいていると、次第に涙があふれ
「ごめんなさい。体調を崩してから全く釣りには行けなかったからかわいそうだったなと思って...」
と。
「残念でしたね...」
とお声をかけるしか出来ず身につまされていると、小さなお孫様がいらっしゃり、
「ばーば、来て!」
と手を引っ張り控室に向かいました。
少しして様子を伺うと、お孫様達が奥様の悲しみを紛らわせてくれているようでした。
良かった...。
お式が始まる少し前、戻ってこられた奥様の手には沢山の折鶴やお手紙がありました。
れ物をお渡しすると
「ありがとう。これ孫達が...」
と嬉しそうに入れてくださいました。
お柩の側に飾らせていただき、
「せっかくですので、お別れの時に皆さんでお柩の中に納めていただけますか?」
と尋ねると「ぜひお願いします。じーちゃんも喜ぶわ」
と微笑まれました。
お別れの時、先程のお孫様方の作品を順番に納めていきました。
はじめはニコニコしていたお孫様達でしたが、お花入れが終わる頃にはお母さんに抱きつき泣きじゃくっていたのが印象的でした。
(こんなに小さいのにお別れを感じているんだな)と。
出棺の時、奥様がわざわざ来てくださり
「ありがとう」
と微笑んでくださいました。
驚きつつ、とても嬉しく思いました。
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