家族葬エピソード330:「一粒の涙」
「父は自由を愛し、自然を愛し、ご縁あった方々と仕事に励み、お酒を酌み交わし、家族や孫達に囲まれて過ごし幸せな人生だったと思います」
喪主を務められた娘様が、涙ながらにご参列の皆様へご挨拶された際のお言葉です。
自分の決めたルールに従い、まっすぐに突き進んでこられたご生涯だったという故人様は80代の男性でした。
故郷を離れ大分へ移り住み、何もないところから起業。仕事に情熱を傾け、ひたむきに頑張る姿をご家族に見せてくれました。
「仕事で慕われている姿を目にするたびに父の偉大さを感じました」
そう娘様はお話ししてくださいました。
友人とお酒を酌み交わしながら語り合い、皆を楽しませることが何よりの楽しみだったという故人様。
亭主関白でちょっぴり頑固なところもあり、ご家族には厳しい一面もおありだったとのこと。
それは、一家の大黒柱としての責任感もあったのかもしれません。
そんな中でもご家族やお孫様方に惜しみない愛情を注いでくれたそうです。
「父の愛ある厳しさに、今は感謝しかありません」
と、ご遺影写真をまっすぐに見つめられるお姿が印象的でした。
お亡くなりになるまでの三日間、意識がなかった故人様の耳元で励ましたり感謝を伝えていると、故人様の目から一粒の涙が溢れたそうです。
「『全部聞いているよ』という最後のプレゼントだったと思う...」
「意識はなくても耳は聞こえているんだなって...とても辛かったけど、伝えられて幸せです」
そう娘様はお話ししてくださいました。
祭壇の色とりどりのお花や届けられたご供花を、お柩から溢れんばかりに手向けられ、静かな涙が嗚咽となって式場内に響き渡りました。
手を震わせ悲しみが募る中でも、伝えきれないほどの『ありがとう』の想いで溢れたお別れとなりました。
故人様とともに紡いでこられた思い出は、いつまでもご家族皆様の心の中に生き続けていくことと思います。
家族の深い絆が感じられたご葬儀でございました。
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