家族葬エピソード313:「10年後のカーネーション」
カーネーションや薔薇、ガーベラなどパステルカラーが目を引く、可愛らしい色合いの花祭壇の前に眠る故人様は80代の女性でした。
式場内にはたくさんのお写真が収められたアルバムに、お孫様が作られた故人様への感謝を表した色紙が飾られ、大好物のプリンやチョコレート、おはぎ等の甘いものが所狭しとお供えされておりました。
アルバムのお写真を1枚1枚拝見させていただくと、お孫様とのお写真や施設でのご様子がわかるお写真がたくさんあり、どのお写真を拝見しても満面の笑みの故人様のお姿がありました。
ご主人とともに農業のお仕事に励み、家事や育児にと奮闘する日々の中でご家族のことを一番に考え支えてくれたお母様であり、お孫様のことをいつも気にかけ可愛がる優しいおばあさまでもいらっしゃったとお伺いいたしました。
ご遺族のみなさまは故人様の傍に集まり思い出話に花を咲かせ、笑い声に溢れる和やかな雰囲気の中ゆっくりお過ごしでいらっしゃいました。
お式も滞りなく進み、お別れの時。
お柩の蓋をお開けすると「もう笑いよるみたい!」と溢されたお孫様の一声を合図に、切り花にさせていただいた祭壇の色とりどりのお花を思い思いに手向けていかれました。
その中にはたくさんのカーネーション。
娘様は
「来年のカーネーション」
と言いながらカーネーションを1つ、
そっと故人様の胸元へ手向けられ
「1年後のカーネーション」
「2年後のカーネーション」
「3年後の...」
「4年後の...」
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「10年後のカーネーション」
と続き、これからも毎年の母の日に贈るはずだった感謝の気持ちを、そのカーネーション1つ1つに託し、手向けられました。
たくさんのお花に包まれた故人様をあたたかく包み込むようなほのかなお花の香りが、皆様の想いを表しているかのようでした。
大好物の甘いものもお柩の中へ納められ、おひとりおひとりお顔に触れられながら途切れることのない労いと感謝のお言葉で溢れました。
「みんな頑張っていくから見守ってね」
みなさまの手でお柩の蓋を閉じられながら
「ありがとう」「ありがとう」
と最後の一瞬まで声を掛けられてご出棺となりました。
故人様への思いやりに満ちた心温まるお別れでございました。
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