家族葬エピソード305:「あんたはばあちゃんから育てられたんよ」

「勤勉で真面目でしっかり者、それがお母さんです!」
と喪主となる長女様が1番最初におっしゃったお言葉でした。

神戸で生まれ、戦争の疎開先で別府にこしてきたそうです。戦争経験者。終戦後は、懸命に勉強に励み学校に行き、音楽がご趣味と言う事でピアノの練習にも打ち込んでいたと言う事。90代にしてピアノはとても上手だったとお聞きしました。
若い頃に戦争を経験し、癌にもなり、大変な出来事が続いたようでしたが、その経験をいかし、講演を頼まれたり、短歌をつくり自分の気持ちを詩にしてよく詠まれていたということでした。

お孫様が
「小さい頃は、よくおばあちゃんちに行ってて、半分以上おばあちゃんが育ててくれたよね!」
と喪主様に言うと
「うん、うん、そーや!あんたはばあちゃんから育てられたんよ」
と涙を拭いながらうなずき、故人様のお写真を見つめていました。

何かお好きな食べ物は?とお聞きすると
「嫌いなのは牛乳!他は何でも好き嫌いなく食べてたわぁ」
と喪主様がおっしゃっていたら、急にお孫様が
「なんかだんだん思い出してきた!おばあちゃん、アップルパイが大好きやった!家に行ったらいつもあった!後、お饅頭も!」
とお二人で話がはずみ、いらした時の暗い表情から考えられない、笑い声もでて、お二人で昔の話しを楽しそうに語り合っていました。

儀式も終わり最後のお別れとなりました。
お好きだったお洋服、買って袖を通すことがなかった肌着、喪主様が買ってとても気に入っていた靴等をお柩におさめていただきました。
ご用意させていただいたアップルパイやお饅頭も、
「向こうに着いたら食べてな」
と喪主様が優しくお声をかけられお顔の側にたむけられました。
そして色とりどりのお花をたむけ、お別れをしていただきました。

最後にひ孫様がつたないしゃべり方で
「ひいばぁ、バイバイ」
とお顔を見て何度も手をふるお姿に、まわりの皆様も涙をぬぐう、最後のお別れとなりました。


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